ジャック/

「ここに来たからには覚悟は出来ているんでしょう?」
「や、突然呼び出しておいてなんなの…」
フフ、と怪しく笑うジャックはゆらりとこちらへ歩みを寄せ、勿論私は後ずさる。無機質な狭い部屋に二人。そのせいか遠目で見るよりも余計にジャックの背が高く感じた。彼の体が私に影を落とす
「モデルをお願いしているんですよ」
「お断りします」
「貴女が私の創作意欲を掻き立てるのです」
「もっと綺麗な子いっぱいいるし」
「最早貴女しか私を理解してくれる人がいないのです」
「…なんかすごく悲しい気持ちになってきた」
何故か良心を揺さぶられ頷いてしまったが最後、服を脱がせにかかってきた。ひっぱたいたが逆効果だった。
「そんなところもいい…!」
「モデルの話じゃないの?!」
「ヌードの方が美しい…」
「この野郎っ!」
「騒ぐのは美しくないですね、人も来ますよ」
「!…っ、ちょ」
引っ張られた首元から覗いた肩に食いつかれる。
「(こいつ絶対目的違う…!)」

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