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今日もため息混じりでシルバーから報告される出来事。まだ、ゴールドが喧嘩起こしたんだって。相手は地域でも少しばかり有名な不良達。複数の相手に一人で突っかかるなんて、本当にゴールドってバカな人だ。呆れ、私の口からもため息がこぼれた。
ゴールドは怪我を負って、今病院に居るという。そうなるまでに喧嘩する意味が、全く理解できない。だけどゴールドのしたことだから、きっと大切な意味あることなんだよね。私はそう信じてるよ。
だけどね、許せないことだってあるんだよ。
だって私、やらなくちゃいけないことが出来たんだもん。





「ねぇ、シルバー。その不良達って何処にいるの?」
「それを聞いてどうする」
「…乗り込む?かな」
「そんなことしたら、返り討ちに合うぞ」


淡々と言葉を述べてるけど、きっとシルバーは心配してくれているんだよね。その心遣いを嬉しさで受け取り、笑顔で突き放した。心配なんて必要ない。だってこれは、私にとって「やらなくちゃいけないこと」だもん。

話を聞けば、ここからそう遠くない場所だとか。私の体でも行ける。やっと一歩踏み出せる。願いに願ったことをやろうとすることは、どれほど心を満たすのか。今日思い知ったよ。
ありがとう、きっと何もかも上手くいくわ。
神さまがきっと、付いていてくれる。そう信じておきましょう。


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