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死ねだのブスだの殺すだの。どうして男の子って乱暴な言葉遣いばかりなんだろう。その何気ない小さな一言が、相手を傷つけるなんて、絶対に分かってないんだから。呆れたり傷ついたり。私はもう疲れたの。だから、距離を置こうとしたのに。どうしても近くにあなたという存在がいないと生きてる心地がしない。あなたの横に居過ぎた。あなたの横に慣れすぎた。それがまさか、こんなにも愛おしくなるなんて、誰も思わなかったんだろうね。私とあなたって、仲が悪いことで有名だもの。


「ねぇゴールド。今日の調子はどう?」
「すこぶる悪ィよ。失せろブス」
「………」


これでも今日は可愛い会話なの。もっと酷いときは手が出るんだから。私もあなたもきっと大人になったから。だからちょっとはガキみたいに喧嘩はしなくなったんだ。
でもねゴールド。私たちが大人になるに連れて変わりいくものも、変わらぬままのものもあると思うの。きっと私たちの間にも。
その証拠にほら。
私多分、やらなくちゃいけないことが出来てしまったの。



無駄に続く短いお話
暗かったり切なかったりするので、苦手な方はご注意を



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