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「クラウドさーん」

「なんや、どないしたん名前」


私が速足でクラウドさんに駆け寄るとクラウドさんは少し微笑み私に振り返った。

「クラウドさんに会いたくなって…」

「なんやそれ」

フッとクラウドさんは口から息を漏らし目を更に細めた。

「もう、暖かいな。桜も咲いてるしな」

「はい、春ですね。」


そう2人で呟いた後にクラウドさんは私の手を掴んだ。


「クラウドさん?」

「ちょっと休憩やさかい散歩でもするか」

そう言ったクラウドさんに笑顔を返して2人でギアステーションを出た。

桜の木が列なっていて道みたいになっているそこはあまり人はいなかった。

「お花見の時期だから人がたくさんいると思ったんですけど誰もいないんですね。」

「あんまりこっちにはみんな来んみたいやな。」


チラリと横を見ると駅員さんの格好のままだからあまりにも桜とミスマッチ過ぎて不覚にも吹きそうになった。


「クラウドさんはギアステーションにいて楽しい?」


「どないしたんや、急に。まぁ、大好きなポケモン達と一緒に居れるんやから楽しいで。あと名前がギアステーションに居ったら完璧やな。」


「そっかぁ…じゃあ私もギアステーションで働こうかな。」


そう言えばクラウドさんはホンマ?と少し嬉しそうに聞いてきた。


「ノボリさんもクダリさんもいい人だし、働きたいんだ。」


「あかん、ボスは絶対名前のこと狙っとるわ。」

「それはないよ〜ノボリさんは誠実な人だし、クダリさんだって面白い人だからね」


そう言えばクラウドさんはジト目で私を見て溜め息をついた。


「ホンマ、あんまり心配かけささんでくれ。名前は可愛いんやから。」


「クラウドさん…」


顔が真っ赤である。
クラウドさんはあまり直球で言葉を伝えないタイプなんだけど今日はどうしたのだろうか。


「浮気したら許さへんで」


「しませんよ、クラウドさんが大切で大好きな人ですから。」


そう言えばクラウドさんに握られていた手はまたきゅっと強く握られた。



桜小のポピンズ



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遊里さんの1万打フリリクからいただきました!クラウドさんですよクラウドさん!関西弁素晴らしい!ありがとうございました!


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