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「こらベルちゃん、いつまで寝てるつもりなの?いい加減起きなさい!」
「う、うぅ、眩しい……」
「ほら布団から出る!じゃないと、朝ご飯抜きだよ!」

いつの時代の脅しを、わたしは彼女に対して言っているのだろう。正直、誰に今の言葉を言ったって「別にいいし。朝飯ぐらい」と一言で吐き捨てられるだけ。なのにベルちゃんと言ったら、「わわっ朝ご飯なしとか止めて!今起きるよ!」と言いながら慌てている。その様子が可愛くて、おかしくて、わたしは知らず知らずのうちに笑みをこぼしてしまっている。今日も、平和な一日の始まりだ。



「ベルちゃん。いくら休日だからって、規則正しい生活を送らなきゃ」
「…だって、昨日疲れたんだもん」
「確かにイッシュを旅したあとじゃ疲れてるかもしれないけどね」

でも、そのベルちゃんの面倒を見るの、誰だと思ってるの?少しだけ強めの口調で窘める。ベルちゃんは目尻を下げ「ごめんね」の一言。そんな強く責めてる訳じゃないんだから、元気出してよ。


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