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ある夏の日。世界に渇望し絶望し、何もかも嫌になりました。どうして私がこんな目に遭わなくちゃいけないの。私が何か悪いことでもしましたか?どうして神様は私だけを苦しめるの。酷い酷いよ。
手に入れたいと願った人を自分のものとして、だけどそれの結果がこれだ。世界に呆れる。私に嫉妬するという人たちに呆れる。何が、何がいけなかったというんだ。私はただ、好きな人に好きを伝えただけではないか。

こんな苦しい想いをするくらいなら、いっそ殺してくれればいい。
なのに。


「好きだよ」って。
「名前が好きだよ」って。


あなたが言う。呟く。私の、耳元で。優しい声で。私の大好きな、その声で。
私も好きなんだから、離れたくないから、今想ったことを後悔したいぐらい。消したいと思った。もう、迷いたくないの。

キスをしたとき、そこから流れる私の感情とあなたの感情が入り交じり、何色かも分からない色を生み出した。ばかみたい。もう、いや。そう思っていたけど、あなたが守ってくれるって言ったから、私は安心しました。
それにこうやってあなたと繋がっている時間が、たまらなく愛しい。背中に回してくれた手を私が回した手を固く繋ぎ合わせ、強く抱きしめ合った。このままでいたい。ずっと、2人きりで、あなたを愛していたい。

あなたが私の為にあいつらを殺してくれると言うのなら、私はあなたに一生付いていくわ。だって私、あなたのこと好きなんだもん。



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