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そろそろ遊びも終わりにしましょう。この時間も、私たちの関係も。もう潮時でしょう。ここで引いておくのがお互いのため。そう思いませんか、名前?
まるでそれは救い上げた水がこぼれ落ちていくように、儚くて虚しくて寂しくて……私には到底理解ができない。今更終われるような関係ではなかったはず。こんなにもあなたに尽くして、あなたを愛して、でも私には何も残らないの?あなたのその一言で、終わってしまうの?そんなの嫌だ。私はまだランスさんといたい。


「拒否権は?」
「そんなものあると思ってるんですか」
「思ってます」
「名前は馬鹿ですね。そんなもの、ありませんよ」


小さな希望も、彼のその一言で亡くなった。何にすがることもない私がランスさんを失って、これから先どう生きていけばいいんですか。こんなことになるなら、最初からあなたに会わなければよかったなんて後悔が駆け巡る。こんなにも寂しいのに、あなたが私を見る冷たい目は変わらない。
今まで触れてきたのに、彼はこんなにも冷たかった?温もりだって、あったでしょう?


「ランスさん。私、」
「さぁ早く出て行ってください。もう何もかも終わりです」
「…話を、聞いてください」
「聞く言葉なんてないでしょう?」


早くこの場から消えてください。どうしてそんなにも私を突き放すんですか。この間まで、あんなに優しかったのに。そう、優しかった。惨めに思える弱い自分を、あなたに愛されたと思えば、楽になれたのに。それはただの幻想だと言うんですか。希望がなくても、私から希望を奪わなくてもいいのに。


あなたが消えればいいよ。



title by No Name


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