第五話


「ふんふふ〜ん♪」
「なぁ、那津」
「あれ、大我くん?」
「おう。お前もマジバ行くのか?」
「うん、あそこのイチゴシェイクが一番美味しいんだ〜」
「(イチゴ…)そうなのか…」
「大我くんも一口飲んでみる?」

………………………………………

「(…それって、つまり……間接…)」
ブンブンッ
「(何を考えてんだオレは!!)」

「どうしたの大我くん?」
「いや…何でもねぇ…」

………………………………………

マジバに着いてから余計に大我くんの様子がおかしい…。
さっきから本当にどうしたんだろう?

「…大我くん、頼んでたのもう出来てますよ?」
「んあっ!?あ、おう」

「(『キセキの世代』ね……そいつらなら、もしかして…)」


「あ!テツヤだぁ〜」

「那津くん!…と火神くんもですか……」
「ぐおっっ!?」

「どうも。…育ち盛りですね」
「どっから…つか何やってんだよ!?」

「いや、ボクが先に座ってたんですけど…あと人間観察してました」
「テツヤはマジバに来るといつもしてるよね〜」
「(こんなのが日本一の…!?)」

大我くんはやっぱりテツヤと1on1やりたいのかな?
テツヤは受けると思うけど……。
僕もバスケしたいなぁ〜…。


『…なぁ…スケ………ぜ…!』


「…っ!!」


「那津くん!!どうしたんですか!?」

「…何でもないよ、テツヤ!」


「……ところで、ちょっとツラ貸せよ」
「……」

「テツヤ、大我くん、僕も一緒に行っていい?」


「「はい/おう」」


「…息ぴったりだね……!」

「「〜〜っ」」




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