第四話


「???」
「……那津くん、マネージャーじゃなくて選手に…ならない?」

「なっ、カントク!?那津は――…!!」
「にぃに、いいんだよ?リコさん選手に誘って下さって、ありがとうございます」

でも―――……


昔のことを思い出してしまうから……

『那津!バスケやろうぜー!!』


「…選手にはなれません」
「?」


「お〜い、カントク〜時間ないよ〜?」
「うわっヤバい!!えっと、あれ?黒子くんってこの中にいる??」
「…黒子って、あの帝光の!?」

「テッちゃんなら、そこに…」
「あの、…黒子はボクです」

………………………………………


「きゃぁぁあっ!!」
「うわぁ!何っ?ってうおっ誰!?」

「いつからいたの!?」
「最初からいました」

…テッちゃんも相変わらず影薄いな〜。
僕も人のこと言えないけどね…。
「あと那津くん、ちゃん付けは止めて下さい。恥ずかしいです」
「ごめん、ごめんテッちゃん」
「……直ってないですよ那津くん…」
「じゃあ何て呼べば怒らない?」
「ん〜…じゃあ、テツヤで」
「呼び捨て?わかった〜」

「…っ///……じゃあ、さ、早速呼んでみて下さい!」

???
テツヤまで顔真っ赤っかだ。
みんなどうしたの?

「テツヤ?」
ブーーッ

「テツヤ!?どうしたの、テツヤ!?」
「あ、いや…幸せ過ぎて鼻血が……」
ポタポタッ

「おんどりゃ〜…俺の可愛い弟に何してくれとんじゃい!!」
「日向!落ち着け!!」

また、にぃには……。
ホントいい加減に弟離れしてよ〜…。




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