後書き [ 6/6 ]

後書き

実のところ後書きなんてのは苦手で今まで書いたことがないのですが、折角シリーズを完結させることが出来たので書いてみることにしました。どきどき。

まずはここまで読んでくださって本当にありがとうございました。まどろっこしくて煮え切らない話ばかりだったのですが、感想をいただけるたびに「読んでくださる方がいらっしゃるんだなあ」とあたたかく嬉しい気持ちで続きを書くことが出来ました。ですので皆さんあっての完結だったのだと自分で思っております。ありがとうございました。重ねて、始まりも実は感想を頂いたおかげです。「星を盗む」に感想を下さった方に、ぜひ転生して幸せになってほしい、と仰っていただけて、嬉しいなあと思っているうちになんとなく10話ぐらいの連載で…と思いつきまして、このような形になりました。ありがとうございました。

さて、何を話せばいいか良く分からないので裏話でもしようと思います。タイトルも、タイトルはこのシリーズに限らずですが、加えてタイトル下の()の中も全て自分で考えているので正直「あ〜これは微妙!」というのもあったのですがこうして10話分そろうとこれでよかったかなあと思っています。質問をいただいたことも合ったのでタイトルに関して小ネタのようなものをば…。

@グランシャリオの憂鬱
グランシャリオは北斗七星です。このお話の中で何が北斗七星で、なぜ憂鬱なのかというのは皆さんの解釈にお任せしたいなと思っております。

Aデジャヴュは幸福論を説いたか
これも特に説明はなくて大丈夫かな、と。

B悲しみのヴィーナスはどこへ
ヴィーナスは知ってる方も多いかと思うのですが愛と美の女神と言うことで、今回は愛に重きを置いて。

C願い続けるアグアマリーナ
アグアマリーナはアクアマリンのことです。ちなみに夜になるといっそう輝きを増すため、『夜の女王』と呼ばれることもあるのだとか。その特性から『人生の壁や暗闇に迷った時、新たな希望の光をもたらす』という意味があるとのことで…。それから涙のようだという話も聞きますのでいいなあと。この辺は完全に趣味ですみません。連載の中でこのお話がとくに力が入っていた気がします。

Dあのオフィーリアは溺れたね
オフィーリアはトップ画像(ジョン=エヴァレット=ミレイ作)にも使っている女性の名前です。シェイクスピア、ハムレットより。最期は川で溺れ死んでしまう愛で身を滅ぼした美しい女性です。

E泣かないセイレーン
セイレーンは人魚のことです。こいつら本当に全然素直になれないなあともだもだしながら書いてました。なぜ人魚なのかは皆さんの解釈に任せたいと思います。

Fもしもし、メイレーは歌わない
タイトルの中で実は一番最後まで納得がいかなかったものだったりします。メイレーは愛。

G去り際に微笑んだライラ
ライラは夜という意味で、何故夜明けではないのかというと読んでくださった方には分かるのではないかな〜と。

Hステラを返して
これが多分今思うとメインだったのかな。ステラは星です。あの短編が「星を盗む」だったのでどこかで2人に返してあげないとなあと思っていて確か1番最初に決まったタイトルだったような…。ただ7〜9話は足早な感じが否めず…私の文章力ではここらが限界でした…。

Iそしてプラネタリオで口付ける
珍しくそのまんまです。プラネタリウム!いえい!このお話は一番最後のところを入れなくてはーとずっと思っていたので入れられてとても満足しています。

こんな感じです。このシリーズはとっても厨ニ病っぽくて自分でタイトル書きながら恥ずかしかったんですが、もうフリードリヒが鬱陶しくて胡散臭いキャラクターだから問題ないな!と開き直ってました(笑)

それからニーチェさん好きですといくつか感想をいただいたことがあって、オリジナルキャラクターである上にいつもそりゃもうよう喋るわ!ってぐらい喋るキャラでしたがそういっていただけて、のびのびと書くことが出来ました。本当にありがとうございます。彼の愛称がニーチェなのは少し分かりにくかったかもしれませんが、かの有名なニーチェのフルネームがフリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェだからです。このシリーズの総合タイトル「ある男はかく語りき」は、ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」から頂きました。R・シュトラウスの素晴らしい交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」より、もあるのでぜひ。きっと皆さん聞いたことあるんではないかな〜!わーお、この時点で恐ろしく横文字が多いですね…!?

このシリーズを書くにあたって、とにかく「転生したマルコを幸せにしたい!転生する前のマルコも幸せだったんだって再確認したい!」という良く分からない思いで一杯でした。なので途中まで夢主も出てきませんでしたし、やたらと説教臭いような文になってしまいました。文法的にもおそらく正しくない文ばかりでしょう。それでも登場したキャラクターには精一杯ありったけの愛情を持って誠実に向き合ったつもりです。普段私がこんな真面目なキャラではないので(特に前サイトで感想などを読んでくださった方はご存知かと)後書きですら鬱陶しくなっている気がしてなりません…(笑)2人をようやくくっつけることができて安心しております。私は親か、と自分にツッコミを入れつつ、連載の流れでは難しかったので、今度は番外編として甘ったるくて胸焼けしそうなくらい幸せなだけの2人のお話がかけたらいいなあと思っています。ね!マルコ!

ここらで小恥ずかしくなって参りましたので、皆様への感謝でしめたいと思います。ご愛読、本当にありがとうございました!!!!!


【参考にさせていただいた文献】
※全て著作権の切れているものです
曙光/フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
ツァラトゥストラはかく語りき/同上
随想録/ミシェル・ド・モンテーニュ



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