鉢くくの断片
死ネタ注意











使われているのは百も承知だ
互いに生きるためだった

利用し合う関係の中に確かに捉えたと思っていた恋慕は何処かへ消え、幻覚でしかなかったのか。
それでも最後に差し伸べ合った血に濡れた手は、互いをしっかと握り閉じた筈なのに。
黒髪が夜闇にくっきりと浮かび舞い上がる。
跳ねた感触は何時までも己の手に残っていた。





珍しく死ネタ。
敵同士で情より仕事を優先した二人。
きっと悲しみはしないが、一生忘れることはない後味の悪さ。

そんな二人。



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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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