「20:00だからね。忘れないでよ」

 伊作は、柔らかくしたたるように笑って念を押した。今日は何度も何度も、この台詞を聞いている。

「君なら大丈夫だと思うけど。なるべくめちゃくちゃにしてきてね」

 何とも楽しげなことだ。

「20:00だから。今日の20:00」

 ああ、分かっているとも
 今日はけりをつける日だ

「じゃあ、いってらっしゃい」




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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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