2012/01/04 22:49







実はうちのアンナさんにはおじいさんが存在しなくてですね。


ええっといるにはいるんですが、ずっとお父さんと呼んでいたのが、実はおじいさんだった………という衝撃的な……。
それがどういうことなのか、カンのいい人なら「え、まじかよ」と気付かれたかもしれませんが、アンナさんは近親相姦によって生まれてきてしまった、という設定にしておりました。
だからおじいさんとその娘さん……すなわちアンナさんのお母さんですね。その親子にできた子供だったんです。
ちなみにアンナさん本人はそれを知りません。だから、一人称文の恋愛事情では、書けなかったんです。



アンナさん父は10代のころ(高校生くらい)めちゃめちゃ大好きだった恋人がいたんですが、パルマコスタに移住することになっておわかれ。

それでも忘れられずずーーっと思っていて、20年後に仕事でルインに行ったとき、大好きだった恋人と雰囲気がどことなく似ている少女を見つける。
彼女はルインの宿屋の看板娘だった。

20歳近く差がありましたが二人は恋におち、やがてアンナさんを授かります。

子供を授かったので結婚しようと戸籍(ってあるのかな……;)を調べたら何と二人が親子だった!

アンナさん父のかつてめちゃめちゃ愛した元恋人は、アンナさん父と別れるときにお腹に赤ちゃんがいたのに、都会へ旅立つ彼の足手まといになりたくないがゆえに内緒にしていたのでした。その後出産しましたが、10代の母体では出産にたえきれず死産。(生まれた子供がアンナさんのお母さんです)
やがてその子は祖母の元で大切に育てあげられ、祖母がなくなったあとは単身でルインに移住し働いていた。

衝撃的事実に二人は仰天。でも……愛してしまったんだもの……!幸い奇形児は生まれなかった。アンナさんは普通の子として可愛らしく、すくすく育っていく。二人は結婚はせず(とゆかできないので)周囲に真実を隠したままルインに住む。

ですが所詮は親子、アンナさん母は真実を知ってから、夫とした人が親にしか見えなくなってくる………どうしようもなく男性として愛しているけれど、…アンナさんのことを思うと、やはり罪の意識に苦しんだ。このままだと、どこかで絶対ボロがでる。アンナさんが不幸になることは、絶対に避けたい。

やがてそれを打ち明ける。アンナさん父(祖父でもあります)はそれがどうしても許せない。だって彼はアンナさん母に元恋人を重ねて見ていたから。狂おしいほどに愛していた。だけど、彼にとって娘は娘。もちろん、アンナさんも娘。自分は結婚できないから、アンナさんには父親がいないことになる。それではあまりにも可哀想だ……ということで、婿を探すことに黙認。

その婿、というのがアンナさんが作品中に言っていた浮気相手です。アンナさんは浮気だと思っていたようですが、実はパパン公認の仲。(アンナさんにはそれが秘密にされていたようですが…)
浮気相手はもちろんアンナさんがまさか実父との子なんて知らない。最初はアンナさん母も、彼を愛した。だけど一度、実父に愛された体はまだ愛を忘れてなかった。やっぱり彼じゃなきゃ駄目…!と考え直す。

しかしアンナさん母、人から愛される遺伝子を持っています。(ロイドの攻略王はここからだったりするかも)だから浮気相手も彼女が大好き。別れるなんて認めてくれるわけがありません。

そして悲劇がおこり、アンナさんは幼いながらにして目の前で母を失う。このときの母の「おイタがすぎた」という表現は、何十年も生き別れたからとはいえ、直系の実父を本気で愛したことが原因。それでも笑っていたのは、反省はしてるけど後悔はしていません……という心情です。

一方、アンナさん父は自分があのとき、婿探しなんて容認しなければ、「俺がいる」と抱き締めてやればこんなことには……と非常にショックをうけ、自分を責めます。この人まだ若いんだよ……おじいさんなんて考えれんほど若いから状況判断能力も欠けてる。

そんなとき何も知らないアンナさんは泣くお父さんを抱き締めて言った言葉が…………「大丈夫、私がいるよ」
アンナさんの血の濃さは半端ない。当然恐ろしいほど母親似だし不幸なことに、かつて狂うほど愛した元恋人に顔も仕草も声も似てしまった。

…………こうして父さんはアンナさんを「ある女性」と重ねて見るようになる。アンナさんは「母と重ねて」と言ってますが、作者的には元恋人(自分のために子供を隠し、10代でこの世を去った女性)を想ってしまったんじゃないかとおもいます。当然アンナさんは娘として愛していたんだけど、その遺伝子からどうしても面影が残ってしまったんでしょうね………



…………という壮絶な………裏話が……ありましたとさ………
しかしながらこれすべてを作品中に書くには、あまりにも私の文才がありませんでした。ひいい…
だからもういっそうやむやにしよう!っと禁断の伏線スルー……なかったことにして、うまいこと仕上げてしまいました。

私はクラロイとかロイクラが好きなのもあり、もしかしてこういう遺伝子がロイドくんに伝わって………、彼は将来、実父クラトス・アウリオンに悲劇にも恋してしまう………みたいな昼ドラ的な話が思いついてしまったのです;
うわあすみません;;


ここでこれを読んでくださった方に質問ですが……この「裏」恋愛事情は、表の恋愛事情に必要ですか?いらなかったですか?
もしいらなかったなら、このままお蔵入りしようか、と考えています。
ですが、この作品を1年近く御愛読して下さった方が、たくさんいらっしゃるのは、アクセス履歴や拍手メッセージなどで手にとるようにわかります。

もし。もしですよ。
「こんなん隠してたら駄目だ!晒せ!!」という意見が多いのでしたら………裏ページでも作成してきちんと、事情説明(SSを加えながら)したほうがいいのかなあ……何て。もう二次創作のレベルではありませんが;;
私は正直どちらでもいいのが本音です。
クラアンはクラアンで大好きですし。その背後にあったはずの、いろんなたくさんの「恋愛事情」も、私の勝手な捏造話、いわゆる俺設定ですので。妄想するのは勝手なはず(笑)

お暇でしたら、ご意見ください。匿名でも全くかまいません。





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