∠51-60
君は希望の香りがした
ひさしぶりに君の声を聞いた
笑えるとわかってよかった
健康的な色の頬にひとつキスをした
瞼の上に小さな声で好きだと告げた
ただ、君を愛している。
見返りなんて期待しないし、求めてもいない
暑苦しいぐらいが丁度いい
誰が為に僕は走る
魂には逆らえないのだ


∠61-70
伝わらない辛さはハンパない
胸がじりじりと灼けるよう
溺れてもいいだろうか
近づかないで、おかしくなりそう
触れた代償は大きいよ
馬鹿じゃなければ可愛がってやろう
なんてことはない痛快無比とはこの事だったのだ
痛みの解るうちはまだ良い
挑む夏夏の終わりにふれてしまった


∠71-80
手を伸ばせば届く距離
どうしようもないほど焦がれてる
絡めた指は甘く痺れた
赤い耳に悪戯心がわく
寒いから君の手が恋しくなる
温度差に火傷した
僕の周りをぐるぐる廻る
君にはきっと理解できない
惨めすぎて泣きたい
いっそ嫌われたい


∠81-90
見てるこっちが歯痒い
協力は惜しまないよ
何でも話して欲しいな
それはノロケだよね
やっぱり、巻き込まないでくれ
俺を振り回すのは君ぐらい
どうやったら気づいてくれるのかな
あんまり俺を煽らないでくれ
好きだから大切にしたい
早く君が愛を取り戻せたらいい


∠91-100
貴方の形をした影
時折覗く舌の色
目尻に溜まった大粒の涙の色
無垢過ぎる君
染まる余地もない
一緒に居る時間は誰よりも長い
法律により結ばれない二人
もっと楽な恋がしたかった
惹かれないほうが可笑しい
血は水よりも濃いものだから

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