∠1-10
気にならないと嘘ついて
ひとつだけ、と我が儘を言ってみる
言いかけた言葉は闇に溶けた
はじけた想いの丈
淡い恋心に痛む腕を
あまりの強さに切なくて
痛いぐらい高鳴る鼓動に
目を閉じても会いたい人
交錯した感情に
口をついて出る愛を軽く受け取らないで挨拶を交わすだけ


∠11-20
離れていたい、でも出来ないよ
胸の内を、打ち明けられなくて
自分さえも信じられない
くすぶる熱い欲に浮かされて
胸裏をよまないで
会いに行くのに勇気はいるの
貴方のその優しさに涙が出る
他の誰とも違う
逸らした視線の先
替えのきかない場所


∠21-30
一番星見つけた!
君と熱帯夜
バテる君も可愛い
いかがわしいことがしたい
キスだけじゃ足りない
貴方の指に翻弄される
突き立てた指はどの指だ?
この酷い渇きはなんのせい
眠る権限を持たない人
君の隣で笑える幸福


∠31-40
いつだって身勝手の嵐
きっとみんな惚れちゃう
生き様の浮かぶ背中
流れ続ける涙を掬う
頬杖をつきながら見上げる
問い詰めるのが仕事です
嬉しい気持ちが勝ってる
嚥下する度動く喉
君しか知らない
血塗れの花嫁君は目の毒だね


∠41-50
地図にマーキング
使い古された景色
そして、誰もいなくなる
たとえばそうこんなぐあいに
あえてひとりにしないで
かわいいきみ
わたしの電話よ、さようなら
クラシックプラスチック
つれないきみ ゆめみるぼく
彼が紳士だなんてとんでもない!

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