痛々しい傷に消毒
触れる度に震えた体
頬に残る君の手形を愛おしむ
血の味のする唇を無意識に舐めた
繊細な指に不釣り合いな
首に残る赤い爪跡は誰のもの



ただ君が好きなだけ
葬儀には呼んであげるよ
君しかいらない
ほらこれが俺の愛
貴方には似合わないかな
夜闇には気をつけて
初恋の屍



痛む心は誰のもの
いつかきっと飽きてしまう
恐怖はいつも付きまとい手酷く捨てるはずがなんなんだ
本気になってしまったのは俺
悪夢を見たのは誰のせい



総ては俺の手中
掴んだ腕を力の限り捻曲げる
蹴り飛ばし踏みつけた朝に
有無を言わさず殴りつけたら
痛めつけた体に更に残る傷をつけた
優しくしたつもりだったんだが
お気に召さなかったか?
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