∠301-310
薔薇の寝台
仮初めの媚薬
羞恥に染まる頬
嘘吐きの微笑み
星降る夜
痛みの行く先
宣告失踪
迷子の指先
吐息ごと愛す
融解する熱


∠311-320
世界は私と君のふたりだけ
投げ出された手は白
長い睫毛が瞬く瞬間
もう何も信じない、叶わない
唇に何度目かのキス
呼吸を奪うような口付け
か細い手が首を這う
優しさにつけ込む
甘い蜜を啜る
何もせず、息すらもせず


∠321-330
君だけが僕を救う
お願いだから見捨てないで
君の視覚を掌握する
進む為の道標は私だけ
私好みにしてあげる
一生消えない傷をプレゼント
躰中に残る鬱血痕
横暴だなんて人聞きの悪い
君が欲しかっただけだよ
偽善者面に虫酸が走る


∠331-340
僕を照らす、僕の太陽
そっと胸に抱き寄せて
交互条件のキス
年上の彼
彼女の悲しみを感じながら
貴方がたとえ俺に振り向かないとしても。
平熱35.7℃
ポップコーンの憂鬱
愛が足りない
朝のためのエンゲル係数


∠341-350
差なんて埋められると思ったのに
好きなほど遠くなる
相容れない話題
大人気なくはなりたくない
余裕のあるふりが上手くなった
隣に居てやれないからこそ
愛していればそれだけで生きていけると思っていた
現状報告は必須で
問い詰め恋慕
これは恋を超えるだろう

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