∠251-260
月が満ちる夜
やっと辿り着いた
君を攫おうか?
往来でキス
白日の下
愛の告白
あの木の下で待ち合わせ
きみの薄紅色の頬
悔やむなんて可笑しいね
シーツの海に溺れる


∠261-270
硝子のハート
瞳の中に星が見える
白磁で出来た指先
キスしたくなるおでこ
苺のように熟れた唇
触れた肌はきめ細かい
日に焼けていない太腿
袖から覗く手首
細い足首を捕まえる
髪から甘い香りがした


∠271-280
縛られたままの私
未来永劫会うことはない
貴方なりの好き
息が出来ない
君に会うためのマナー
君に沢山のキスを
心中ごっこ
泣かないで、ハニー
君に祝福の花束を
盲目の正義


∠281-290
君を、君を、待ちわびていた
暗き世界に光が灯る
触れることさえ叶わないのか
目移りしないで
君だけが私の光
君と二人きりの世界が欲しい
私だけを見て、私だけを感じて
感謝こそすれ君を恨む事なんて出来ませんよ
君はどうして私のものにならないのでしょう
こんなに愛しいのに、愛しているのに


∠291-300
指先でなぞる輪郭
薔薇の戒め
消えない咎
愛しさの延長線上
非常識な愛の重み
悦びの声を上げて
淑女の懺悔
酷薄な笑み
禁断の甘い果実
魂の宿り木

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