ハレトシSS

保管庫


セーラー服


「……っく…てめぇ…」
「どうした…?」
「…こんなもん着せやがって………この変態…っ」
「変態で結構。けどよ…」
「っやめ!」
「その変態にセーラー服着せられて勃たせてるお前は、どうなんだ…え?」
「くぅ……縄…外せよ」
「駄目だ。外したら脱いじまうだろ?」

「あ…当たり前だ!こんな服…俺が着たって似合わねぇ…っ……リキッドの方がよっぽど似合いじゃねぇか」
「あぁそうだな」
「っ、じゃあなんで」
「羞恥で震えながら勃たせてる…みっともない姿が見たかったからだよ」
「っ!な…くそ!外しやがれ!脱がせろ!」
「バカだな、お前も。そうやって抵抗すればするほど…ほら、スカートが捲れて生足が丸見えだ…」
「っう…」
「いいな…そうやって内股で必死に逃げようとするセーラーのトシ。髪も下ろしてるからそれっぽいぜぇ?」
「ば、馬鹿野郎…近寄るな!」
「……やべ……俺、マジで変質者っぽくなってきた。すげぇクる」
「…俺にこれを着せようとした時点で立派な変質者だ!」

「くく…。おい、言いながら何勃たせてんだって。スカート押し上げてんぞ」
「んあ!や、触んなよ…ん」
「乳首も…服の上からでもわかるようになってる…潰されんの好きだろ…」
「あぁっんぅ!………も、外せ…っ」
「もうちょっと堪能させろや…。女子高生トシをよ…」
「うぁあ!…へ、変態…っ」

「お互い様だろ…」


―――――
赤い縄

「……っ痛…も…やめろよ!」
「…痛ぇなら暴れるな。跡残るぜ…」
「っく…んで、だよ」
「見てみたかっただけさ。お前が縛られてる姿を」
「くだらねぇ…」
「想像以上のやらしさだ…白い肌に赤い縄。…ほら…乳首も赤く腫れてきた。触ってねぇのにどうしたんだよ…」
「っ、ぃ…うな」
「体もだんだん赤く染まって…キレイだな。こっちも見せてくれ」

「ぅあ!や、やめろ!」
「…何回もやってんのに…こっちは可愛らしいピンクのままだ」
「そ、んなとこ……み…見るな…!」
「入り口は処女みてぇに堅いのに中は熱く蕩けるようなんだぜ…?」
「くぅ…っ嫌だぁ!」
「口では嫌がりながらも腰は揺れて甘い声で泣きやがる。最高の体だぜ」

「ふぁあ!いっ、やめ!」
「ほぅら…既に2本の指をうまそうにくわえこんでる。もっと奥だろ…ん?」
「あっあぁ、や、そこ…!」

「…ここがいいのか?」
「ひぃ!はん、あっあっ」
「…いいぜぇ。俺の指くわえてひくついてるのがよく見える。もっと欲しいか…太いのが」
「っ!ふ…ふといの…」
「そうだ。この…熱い肉棒で掻き回してやろうか?」
「ぁ……………し…て」
「何をだ…?」
「く…ぅ」
「これか?」

「あぁ!あ、んっんん!」
「…入り口にしか押し当ててないのに勝手に飲みこまれそうだ…っ!」
「ぅあああ!ひぁっあっあぁ!」
「くそ…堪んねぇ!」



―――――――――
デカシャツ


「はっあっ、も、やめ…」
「まだまだだろ…ここは離しちゃくれないぜ…っ」
「ぅあ!あぁっ…く、しつけぇんだよ…いい加減…っ」
「トシ…」
「っ、ひぃっあっあぁ!」



「……ん……あれ…」

しーん…

「……帰ったのか…?」

ぽりぽり
「………気づかなかったな…そりゃあんだけヤられりゃ疲れるか……」

………カーッ
「…阿呆か俺はっ。着替えよ…」
ゴソゴソ

「…あれ、このシャツ…あいつのだよな。上半身裸で帰ったってのか……っくしゅ!……とりあえず借りるぜ」

パサ
「……でけぇ…こんなに差があったのか…。さすがにショックだ…」

フワ
「………あいつの匂い……さっきまで俺を包んでいた…」…………どくん

「…っ俺は何を考えて…!」どくん…どくん…

「………ぁ」どくん…どくん…どくん

「っ……ふ、くそ…なんで」ごそ

「はぁっ……んっ…駄目だ…とまんねぇ…!」
くちゅ…くちゅくちゅ…

「ぁ…あ…あ…」


かたん


「…何してんだ」「っ!」

「一人でお楽しみ中…てか」
「こ、これは……つかてめぇどこに」
「ビール飲みたくてちょっと戻ってたんだよ。…俺がいねぇからって一人で楽しむなよな。俺のシャツなんか着やがって……無意識におねだりか…?」

「ち、違う!これは寒くて……っ、寄るな……」
「いいな…アンタのシャツ姿…結構クる」
「離せ…」
「今更だな……すっかり起たせて…まだイケそうじゃねぇか。ほら」
「あぁ!やめっ見るな!」
「…隠してるつもりか…?尻が丸出しになってる…いい形だ…」
「や、さわ…っひぁ!そっそこは」

「あぁ…さっき俺が出したのが残ってる……簡単に入ってくぜ…」
「うぁ…あ…やめ、やめろ…っ」
「もう三本入った……気持ちいいだろぉ…?腰揺れてっけど…何が欲しい…?」

「んー…っふ…くぅ……ハ…レム…」
「いい面だ……入れたらそれだけでいっちまいそうじゃねぇか…」
「っ、はっ…駄目だ…も…っ」
「…シャツ汚すなよ…っ!」
「うぁっあぁー!」


――――――――――――
メガネ


「よぉ」
「あ、お隣の獅子舞さん。うちに用ですか?」
「あぁ。リキッドがお前らも誘って夕飯に来いってよ」
「そうですか。じゃあ原田さんとうちのオッサン探してきますね」
「てことは」
「土方さんなら奥の部屋で本読んでますよ。あまり遅くならないでくださいね。リキッドさん相手に嘘つきたくないですから」
「へぇへぇ……相変わらずお見通しってか…」



「邪魔するぜ……」
「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………ぉわ!な、なんだ手前!いつからそこにっ!?」
「ちょっと前から」
「来てんなら声くれぇかけやがれ!」

「かけたさ。お前が本に熱中してっから気づいてくれなかったんだろ。冷てぇやつだよな」
「…悪かったな。俺は昔っから本読み出すと周りが見えなくなっちまうんだよ」
「ふーん。らしいな」
「で…何か用か?」
「おっとそうだった。リキッドが夕飯に来いってよ。ボウズは先に行ったぜ」

「リキッドから夕飯の誘いが!?よし、すぐに行こう!」
「待て!」
「わっ、びっくりした…何だよ」
「それ……もう少し着けていてくれ」
「は?…あぁ、眼鏡のことか。嫌だよ。外歩くのに眼鏡は邪魔だ。それにもう薄暗いしな」
「なら…」

「っ痛ぇ!何しやがる!」
「もう少し…見ていたいんだよ」
「はぁ!?何をだよ!」
「トシの眼鏡姿」
「…これがなんだってんだよ。頭打ったし。いいからどけ」
「お前って優等生だったろ」
「あー…そうかもな。それがなんだよ」
「トシの眼鏡…すげぇイイ…」
「……眼鏡がいいならやるから。だからどけ。リキッドが待ってんだろ」
「違ぇ。トシが眼鏡をつけている、それがイイんだよ。着物に眼鏡、それを身にまとうトシ。乱したくなる…」

「………時々お前の思考回路にはついていけねぇよ…」
「ヤベェ、ムラムラしてきた」
「っ!ば、馬鹿か手前ぇは!いい加減どきやがれ!」
「おっと。暴れん坊なお手てはしっかり縛っとこうな」
「ギャー!見覚えのある赤い縄!」
「さぁて。眼鏡っ子トシちゃんと楽しい凌辱の時間だぜ」
「てってめ!調子こいてんじゃ…っあ!」

「俺の顔がよく見えるだろ…?」
「っ…」
「俺の顔をよぉく見てろよ。俺も…お前の顔が見ながらイクから…」
「あっ…ハーレム…」


――――――――
それでも


「お前ってさー」
「?んだよ」
「普通に中年で」
「オッサンに言われたかねぇよ。悪かったな、普通に中年で」
「いや…ケンカ売ってるわけじゃねぇって」
「じゃあ何だよ」
「可愛気もねぇし目付き悪いし俺に負けず劣らずヘビースモーカーで惚れっぽくて常にケンカ越しで」
「…やっぱケンカ売って…」
「そのくせ上目使いやら別れ際やらキスの仕方やら泣き方やら俺に触れてくる時の態度やら、俺すんげぇ好きなんだよなぁ」
「っ」

「いっつも迷惑そうな面して、煩そうにしてるけど、俺のことすんげぇ気にしてるの伝わるから」
「ばっ、ち、ちが、何言って」
「だから、お前のこと」
「わーっ!もう、い、いい!言わなくて、もう…」
「いいから言わせろよ」
「いや…も………」
「…ん?」
「これ以上…………無理…」
「………は。お前ってホント……」
「わっ!てめっ何しやがる!」
「なぁ…」
「離せよっ馬鹿!この野郎いい加減にしろ!」
「…………ホント可愛くねぇ〜」
「…可愛くなくて結構。悪かったな、……リキッドみてぇに可愛くなくて……。もう離せよっ」
「〜…っ!このツンデレがー!!」
「ぎゃー!なっ何なんだよ!」
「トシがそーゆー態度でもっ!それでも俺はお前が可愛く思えちゃうんだよー!」
「はぁ!?ちょっどこ触って!やめっ!」
「嫌がってももう無駄だ!トシー!」
「ぎゃーーーーー!!」



―――――――
ただ、それだけで(ハレ→トシ)


止まらない。止まらない。止められない。
アイツを欲する邪な思いが、日毎膨らんでは暴走してしまう。
黒髪を振り乱し、端正な顔が歪んでいく。
嫌がるのを無理矢理押さえ付け、
騒ぎ喚くのに耳を貸さず、
己の欲のまま穿ち続け、
やがて力尽きるのを目の前で見届ける。

最後の最後まで抗うことを忘れなかった強い瞳は、
未だ俺に組み伏せられるのを認めようとしない。

そう。そのままで。
俺の意のままだなんてつまらない、から。
だから。変わらずに、俺を嫌いでいてくれ。
そんなお前を
愛していくから。

―――――――
ただ、それだけで(トシ→ハレ)



強い熱情を感じながら、それを必死に気付かないフリをして、
俺はあいつを拒否し続ける。どんなに逃げて拒んでも、
必ずその手に捕まってしまうのは、あいつの執念なのか、俺に逃げ切る気がないのか。
考えたくもないが、
あいつが俺を求める限り、俺は拒み続けるだろう。

ただ、一人になると蘇る体の奥の疼きが、
俺を狂行へと掻き立てる。

逃げる足を緩めて
あいつが追い付くのを待って
後ろから喰われるのを

秘かに
望む自分がいる。

それでも、従順な態度は見せず、
目を合わさず、
ましてや、抱き着くなどということもしないで、頑なに拒み続ける。
もし、正面から向き合って、抱き着いてしまったら、自分がどうなるか分からないから。

その熱情に、
燃やされてしまうかもしれないから。
臆病な俺は、
いつまでも一定の距離を開け、
逃げさせて欲しいと願う。

背中で、愛を感じさせてくれ。



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