イントロダクション(分岐/男ルート)

夢もどき【目高】


男ルート確定。



「ふうん。そうかい、ならば縁起くん。改めて宜しく頼むよ。
とはいっても、僕をパートナーとするかはきみ次第だけれどね」

 そう言って彼女は前後の扉に視線を向けた。白と黒。あの扉が何を意味しているのか、彼女は知っているのだろうか。
 じっと見つめていた視線に彼女は前後の間――今の状態で言うなら白と黒の扉のちょうど真ん中を静かに指し示した。

「きみから見て左手に白、右手に黒の扉があるね。それからもう1つ、きみの後ろに灰色の扉がある事には気付いていたかな?」

 もう1つの扉――確かに分かりにくいがそこには彼女の言ったように扉があった。確認してから頷けば、彼女は上出来だと言葉を続ける。

「あの扉はね、きみの記憶の手掛かりだよ。どれを選択するかによってきみが何者だったのかを確定する重要な選択だ」

 重要な役割だったらしい。今一つ実感はない。改めて眺めてみると、どの扉も実にシンプルで装飾なども施されてはいないようだ。
 彼女の声がする。難しく考えずに直感で選んでごらん。との事だ。さて、どれにしようか。

→白の扉
 黒の扉
 灰色の扉
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -