■狂宴乱舞の狂月様より













「紫原くん、コレは?」



ここは妖怪たちが暮らす場所、“妖界”

この世界は、異国からやってきた金色の九尾の狐が創り上げた

九尾の世話係として拾われた座敷童の黒子は、友人の紫原に尋ねた

尋ねた物は、茶筒の中身だ



妖怪が暮らす場所、と言っても全てが妖怪というわけではない

紫原のように、国造りの神として崇められていた神様だっている

とはいえ、紫原は神なのか妖怪なのか分類しにくいのだが



「それはねぇ、黄瀬ちんへの贈り物だよ」

「はぁ、黄瀬くんへの」

「峰ちんとのセックスマンネリ化防止のためのお茶」



普通じゃ入れないくらい凄い茶畑に進入して、拝借して来た

笑顔で告げた紫原に対し、黒子は絶句していた



(普通じゃ入れないってつまりそれ、妖怪じゃ絶対入れない所じゃ・・・)



とは思ったが、言わない

そんな2人の元に、ふわりと風が吹き込んだ



「折角だから、飲ませてやれば?あの二人に」

「赤司くん・・・」



赤色の髪を、己が使役する風に遊ばせて笑う鎌鼬

彼も黒子や紫原同様、九尾に拾われてきた者だ

それも、仕事を押しつけるために・・・



紫原に期待の目で見られ、赤司にまで言われてしまえば



「煎れて来ます・・・」



断れる筈がなく、心の中で九尾様に合掌した





〜・〜・〜





「というワケですので、楽しんでください」

「今スッゲー説明省いたっスよね?というか説明すらしてないっスよね?」

「まぁまぁ、ほらグイ―っと」

「はぁ・・・グイ―っと」



黒子の持って来たお茶を、何の疑いもなしに飲み干す黄瀬

仮にも妖界の王なんだから、もう少し警戒してほしいとは思うが

絶対の信頼があるからこそ出来ることだろう・・・と黒子は納得する



恐れ多くも黄瀬の膝の上で寝息を立てる鬼―・・・青峰にもお茶を飲ませようとして止めた

青峰には何も飲ませなくても大丈夫だと思ったのだ。だって絶倫だから

あともう少しすれば、茶の効果が出てくるだろうから、そそくさと退散することにする



さて、どうなることやら・・・





〜・〜・〜





「・・・、アオミネ、アオミネ」



かなりの緊急事態となった

青峰の頭を乗せていた足が痺れた、というのもあるが

そういう意味ではなく、本気で緊急事態だ



「黒子っちめ・・・」



長く生きてきた以上、自分が何によってこんな状況になったかは解った



先程黒子に飲まされたお茶がそれが原因だ

足の痺れさえも快楽として拾い始めている体

あのお茶には催淫効果があるらしい



「や、も・・・っ、アオミネ!起きろバカ!」



目ぇ覚ましてるくせに!

そう言えば、今まで寝息を立てていた青峰がムクリと体を起こした



それと同時に、黄瀬の腕から力が抜け、青峰へと倒れ込んだ



「は、ぁ…うぅ、後で、ぜったい、しばく…っ」

「いーから舌出せ」

「んむ、ぅ…」



唇を重ねる

黄瀬の口内に残る味から、青峰は悟る

あぁ、媚薬か…と



「で、どーしてほしい?黄瀬サマ」

「ぐっ…、言わせたい、んスねっ、ンやぁっ」

「あ゛?」



手荒に着物を脱がされ、じゅうっ、と音がするくらいに胸の飾りを吸われる

それだけで腰が揺れるのを、なんとか堪えようとしたが



「きー、せ」

「きゃうっ!?や、ァ…ぁあ!」



耳を食まれ、甘く囁かれて

さらに熱を持った自身を、直に撫でられてしまい

呆気なく白濁を溢した



「早…つか、すげぇな」

「ふっ…、ァ、おみねぇッ」



放っておいても熱は身を焦がすだけだろう



仕方なく黄瀬は、目の前で楽しそうな笑みを浮かべる鬼に身を任す事にした



「たっぷり可愛がってやる」



とりあえず、長くなるであろう情事が終わったら

黒子を問いただし、関係者をしばこう

そう決めた黄瀬だった













仲良くしていただいている、狂宴乱舞の狂月様より、相互記念小説として/////
頂いちゃいましたえへへ。嬉しいです。
狐黄ちゃんパロが大好きな葉は、初代の二人も大好き////

有難くいただいて、掲載しちゃいました////あ、許可は頂いておりますよ★
素敵な本編パロディーは狂月ちゃんのサイトへ〜って!どーんと、宣伝しちゃいます(笑)
狂月ちゃんありがとうございますん〜。ちゅっちゅ。
これからもよろしくです★

2012.12.16

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