□永遠の愛の誓いを










君を残して一人旅立ったものだから、君が泣いていないか、いつも、いつも、気になっていた。



君は健気で、我慢強くて、本音は口にしない、そんな頑張り屋さん。知っていたよ。寂しい思いをさせていたね。



笑顔が可愛くて、僕の為に一生懸命なところ……いじらしい。守ってあげたくなる。







今から、君に会いに行く。



君は、そこにいて。そこで僕が来るのを、少しだけ待っていて。



約束だ。



君が寂しい気持ちを消し去ろう。



今度こそ、一緒に連れていく。
離れないように。



君を幸せにする。





「涼太……」




幸せになろう。
ずっとずっと、一緒だ。





新幹線が名古屋を出て、静岡を通過する。君の住む東京まで、あと僅か。




君の笑顔が脳裏に浮かび、我慢出来ずに、席を立った。





通話スペースへ移動し、片手に持ったスマートフォンを操作する。



「あ、涼太?」






END


20130611



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