□LOVE ME









黄瀬は俺の欲をすべて満たす。


性欲、征服欲、少なからずある庇護欲。


衝動のままにひどく扱ってもこいつはいつも笑顔だ。



今日も黄瀬の予定を無理矢理開けさせ、俺の為に予定をつぶさせた。


モデルの仕事をドタキャンする。それは今後のモデル活動にも影響を与えること
だが、黄瀬の中で俺≧他の全てになっていると豪語するだけあって、
事務所の人間や、黄瀬を待つスタッフやスポンサーのことはお構いなしだった。



俺と黄瀬が共にやることなんて決まってる。


バスケかもう一つの運動。



俺が与える行為は何でもいいらしく、じゃあ黄瀬の部屋に行くと電話で
伝えれば嬉しそうに電話越しでテンションを上げた。それが数時間前。


黄瀬の部屋に着くなり、抱き寄せ、口を奪い、それから、肉欲を手加減せずにぶつけた。






深く深く繋がるために、肩に乗せていた黄瀬の足を下ろし、黄瀬の中から出る。



俺の汗が一滴、静寂の中、音もなく黄瀬の均整のとれた腹に落ちた。



中に出した俺の体液も収まりきれずに漆黒のシーツを濡らしていく。




この瞬間がたまらなく好きだった。さっさと後処理しないのはこれがみたいから。



秘孔から零れ出す俺の遺伝子。自分の遺伝子がどれだけ優れてようが、


子供なんて興味がない。


こいつが俺だけを永遠に見てればいい。



出したものを証明できるシーツの色。



俺がこの色にしろと言った理由は黄瀬は一生知ることはないだろう。




さあ黄瀬が起きる前に、後処理をしよう。



汗を拭き、体液を中から掻き出し、抱きしめていれば、黄瀬はそのうちに
目を覚ます。



「青峰っちは出来る彼氏すぎで、俺、もう青峰っちが好き過ぎて、死にそう」
そんな言葉をこいつは蕩けそうな顔をして俺に告白する。



その言葉を聞いて、俺はもう一度優しく体を抱きしめてやる。



黄瀬はそうすると決まって、俺に有益な提案をする。



「青峰っちしたりないでしょ? ごめんね。俺すぐ気失うから。もう一回していいよ、もっと激しくしてもいいから」



黄瀬を抱きしめながら、俺は嗤う。






堪らなく馬鹿で、俺に一途な黄瀬を、俺は手放せそうにない。







END


20130420




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