□君の笑顔、僕の涙2

















赤司との性行為は、何年目になるのか。


自分がこの世界に踏み入れることになったのは汗ひとつかかず、目の前で涼しげに下半身を動かすこの男がきっかけのだった。


初めての夜、泣き叫ぶ自分を笑った赤司。


自尊心を砕かれた相手に、脚を開いて、抱かれた。


自分の妹は難病で、入院生活が常で、更に手術の繰り返して、家計は火の車だった。


至るところから金を借り、必死に働く両親。黄瀬も学業の合間に新聞配達をし、夜はスーパーで働き、その後、ピザ屋でバイトした。


働けど働けど、借金は膨らみ、気がつく頃にはもうどうにも出来なかった。


その後、お決まりの転落コース。黄瀬はまだ高校一年だった。


赤司は両親と妹を助けて欲しいならば、お前が身体を売って働けと提案してきた。


見てくれのよかった黄瀬のそう言った才能を見抜き、高級娼婦ばりに毎夜違う相手と夜を共にさせた。


赤司は借金を整理し、一本化した。黄瀬が身体で稼ぐ金は一回50万だったが、膨らみすぎた借金は利息すらまだ返せてなかった。


頻繁に性病検査をし、相手もきちんとした人間しか黄瀬に相手させないため、300人以上の人間と身体を交じわらせても黄瀬は病気を発症することがなかった。


こうして今夜のように、赤司の時間があけば食事をし夜の相手をする。


「涼太、考え事かい? 余裕な態度だね」


「ゃ……ぁ!」



寝ている体制から起こし、騎乗位へと体位を返られ、深く赤司のものをくわえ込む。


自らの性器は白濁をはしたなく垂らし、赤司の腹は黄瀬のものが付着している。



ぜいぜい息をつくと、薄くついた腹筋が上下し臍についたピアスが揺れる。


赤司が開けさせたピアスは耳と臍の二カ所だった。


「ふ。気持ちいいのか、涼太。腰が揺れてるよ」



淫らに誘う腰で黄瀬は無意識に赤司を誘う。


赤司は下から涼太を突き上げ、黄瀬は快楽の海へ沈まされ、息苦しさに喘いだ。







つづく




20130121






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