□二人は双子V後
ぱくりと唇を覆って、涼太を唇を奪う。
「んーう!!」
焦って大きく開いた口に舌を入れ、舌で涼太を味わい、唾液を流し込み、そして、涼太の唾液を吸い上げ、飲み込む。
もう一度しっかりと口同士をくっつけあい、貪る。
ぐっちゅ。卑猥な音。
一瞬の出来事に真っ赤に顔を染め上げ涙目になる弟の顔を見てると、さっき手放した理性がわずかに戻ってきた。
戻ってきた理性で素晴らしいプランを考えた。
あ、俺策士になれるわ。諸葛亮になれるわ。いいこと、思いついた。
もう一度ちゅっと音を立て、涼太に抱き着き、申し訳なさそうな顔をつくり、俺は涼太の髪を撫でる。
「なあ涼太。俺のお願い聞いてくんねー?」
「!! 大ちゃんのお願い? いいっスよ。髪かわかしてもらったし!」
よし。のってきた。
「そっか、御前は優しいよな……俺な……お前と正真正銘の恋人になりてえんだけど……」
「え?! 今は正真正銘の恋人じゃないんスか……?」
「や、恋人は恋人だけどな……。涼太、本当の恋人って心もだけど、体も一つにならなきゃ正真正銘の恋人って言わないんだぜ。俺ら双子だろ? 普通の恋人同士でも一つになれるのに、俺らはまだ一つになれてねえ。俺は御前と一つになりてえんだけど。ダメか……?」
悲壮感を漂わせ、そっと涼太のほほを触り、眉をよせると、涼太はぎゅっと抱き着いてきた。
「だ、大ちゃん!! 俺、馬鹿だから一つになるってわからねえんスけど、大ちゃんと一つになりたいっス!!」
「けど……お前絶対恥ずかしがると思うし……俺のこと嫌いになるかもしんねー。だから俺ずっと言えなくてさ……」
「大ちゃん。ご、ごめんね。俺、大ちゃんがそんなに苦しい思いをしてたなんて……。ねぇ、俺を大ちゃんの正真正銘の恋人にしてください。大ちゃん、お願いします」
涼太から俺を求めさせれば、ナニをしても涼太は受け入れる。
頭の悪い俺がした精一杯の打算計算は、馬鹿な涼太にばれることなく。
これで、涼太を好きにできる。
俺は心の中でガッツポーズをした。
優しくキスをして、唇をあけさせる。
それからまた激しいキスをしだすと涼太は必死で俺にこたえようと舌を絡ませてきた。
溢れそうになる唾液をごくりと見せつけるように嚥下し、自分の口端を舐めると涼太は真っ赤になった。
するりと服の中に手をいれ、まさぐると桜色の乳首を摘みこね回した。小さく尖ったそれは俺の指の刺激でぷくりと成長した。
「っ。大ちゃん。なんか体、ずくずくする!!」
身をよじり、俺を見上げる涼太にまたキスをして、次は下を服越しに触る。
反応していることに喜びを覚えた。
形を確かめるようになぞり、包み込み柔らかく刺激する。
すぐに固くなっていく性器は形をだんだんとあらわし、服を押し上げる。
「や! 大ちゃん! こわい!」
泣き出しながらも、俺に必死に助けを求める涼太が可愛くて可愛くて。
「大丈夫だから」
額にキスし、それからスウェットを下着ごと這いだ。
ぷるんと出た性器は、空気にさらされふるふると震えた。
前走りの液はじわりとにじんで伝って落ちる。
涼太はそれを見て固まっている。
形状の変わった性器、そこから流れる液体。
「だ、大ちゃん俺、俺!! も、もら」「してねーから! これは、大人になると男は皆そーなんの!」
「! 大ちゃんも?」
「そーだよ! お前勃ったことなかったのかよ」
「たまに前が、ずくずくすることはあったけど、こんなにはなったことないっス」
興味津々で自分の性器を見ている弟。
俺は、涼太の前に屈むと、ぱくりと涼太の性器を口に入れた。
暖かな咥内、舌を使い舐めると涼太はすぐに達した。
フェラをするのは俺も初めてで、うまく飲めなかったのを吐き出してしまった。
「え! 大ちゃん! ねぇそれ……」
「っ、ゴホ。苦げぇな。けどこれが涼太の味……。あ? これは精液だよ」
「あ……これが……」
「そーそー、で、ここからが一つになる本番だ――」
◇
前途多難だったが俺は一個一個涼太に性教育をしてやりつつ、涼太とつながった。
その後、涼太はフェラにはまり、朝勃ちした俺のものをよく口に含み、白濁を飲み込むのが日課になってしまう。
性に純粋だった涼太は、今度は性的にも小悪魔の様に俺を魅力する。
今も昔も、俺はこいつに叶わない。
ああ、もう。なんなんだ、好き過ぎて、ますますおかしくなりそーだ。
END
20130115
アンケート双子パロに投票してくださった皆様へ捧げます。
投票ありがとうございました〜。