□二人は双子V前











(ヤりてぇ、ヤりてぇ……あー、クソ、欲求不満でそのうち無理矢理襲っちまうかも……)



涼太に告白して、両想いになって三か月……。手が出せなくて、悶々とした日々を過ごしていた……。




〜二人は双子V〜初H編




数か月前、涼太は痴漢にあった。

あの時、涼太が純粋に育っていたことが喜びでもあり、またこの性的なストレスにもつながる発端にもなった。


あまりにも未熟な涼太。自慰など知識にない涼太をいつか自分色に染めれる。


それは酷く満足だが、いつ、涼太とそういうことが出来るのか……。


涼太は毎日毎日くっついてきて、頻繁に「一緒に風呂に入ろう」、「一緒に寝よう」と誘ってくる。


単純に俺と交流を深めるためにそういうじゃれあい的な声掛けをしてくる涼太に、俺は正直気が気じゃなかった。


くっつくたびに甘い匂いが鼻孔をかすめ、甘い声と笑顔で俺は悩殺される。



くらくらするが、邪険にも扱えず。結局前を固くさせ、半分緩く勃ってしまう状態。


外出の際はくっつくな。

基本的にくっつきたがりな涼太に適当な理由をつけて、家以外ではスキンシップを最小限にさせた。


それが逆効果だったのか、涼太は家に帰れば、いつにも増してくっつくようになってきた。


夜、リビングで俺がゲームをしていれば、風呂に入ってきた涼太は俺が胡坐をかいてる上に座って。

「ねぇ髪乾かしてほしいっス、大ちゃん!」


笑顔で振りむく。


ゲームの中、ぎりぎりのところで踏ん張っていた主人公はヒットポイントを奪われ瀕死状態になり、涼太の笑顔に俺は主人公と同様にヒットポイントを大幅に削られてしまった。



「ゲームしてる間は俺の膝にすわんじゃねーよ、馬鹿」


「えー、ケチっスね。大ちゃんはー。じゃあ早くゲーム終わらせて俺の髪乾かして! ね? いいでしょ?」


ピュアな要素を持ちつつも、小悪魔的な可愛らしい要求。俺はさっさとゲームの電源を切って、涼太の髪を乾かしてやることにした。


(あぁ、もうたまんねーよ、くそ。)







親は今日も仕事。年末年始は忙しいからと二人とも残量三昧。



その残業はバスケしてて金のかかる俺たちの所為でもあるから申し訳ないが父親は「親が養うのが当然だよ! 働くの好きだし!」とババアと二人で仕事終わり、帰宅するとご褒美の一杯を飲みつつ俺たちを見てからからと笑って話してくれた。


ババアは感謝しなさいよと、その際も上から目線だった。さつきといい女という生物は図太い生き物だと思う。それにくらべて涼太の可愛らしさは、一体なんなのか。たまに小悪魔的な我が儘をいうのは今は困りものだが、堪らない要素だ。


ちなみに親は、今日も帰宅時間が深夜らしい。俺たちが部活を終えて帰るころにメールがきていた。

ファミレスで飯食って、帰宅。風呂を用意する。
だいたい俺が先に風呂に入るのが昔っからのきまりだ。


その間、涼太はモデルの仕事でやっているツイッターの更新作業や仕事のスケジュール確認の電話をする。


今夜も、一緒に入りたいと言われたが、それはスルーしてやった。


さっき、エレベーターでくっつかれて、半勃どころか、完勃ちしたから、早くヌきたい。

勃起状態をみたことあるやつなら、確実にばれるほど形が変わった性器は、制服を完全に押し上げている。


ロングコートで隠れていなければ通報ものだ。
俺のは、身長差のある紫原と同じサイズで、ゴムも特大サイズじゃないとはいらないでかさらしい。
涼太が仕事でいない日に、サウナが好きな奴に誘われ、日帰り温泉施設にいったときに、そういう猥談になり。


ダチが俺のを凝視して「お前のヤベー。勃起したときは凶器だろ。今まで見てきた中で一番でけー」とまじまじとみられ、感心された。こいつ変態か、と呆れたが、親父や涼太は俺のより二周りほど小さいので本当かもしれない。


風呂で一回抜いたが訪れない賢者タイム。今日は特別ムラムラするわ。

あまり長風呂すると、涼太がしびれをきらして入ってくるのでさっさと体を洗う。


もう一回勃ったら最悪トイレでヌこ。


あー、涼太に将来的にフェラとかやらせたら、俺一生賢者タイムとか突入しねーと思う。


そんなことを考えつつ風呂から上がった。




「あがったぞ。はいれよ」


「んーっ。よし!」


入れ替わりに風呂にはいる涼太の華奢な背中を視野にいれつつ、俺は冷蔵庫から取り出したサイダーを口にする。



シュワシュワ、パチパチ。炭酸は気持ちよく喉に刺激をくれる。


ソファー前のローテーブルに放置していた携帯端末をオンにしサイダーを飲み干すと、俺は一狩りいくことにした。



「大ちゃーん、上がったー。ねえ、俺のお願いきいてー。ねえ、髪乾かしてー?」


……やはり涼太は今日も甘えてきた。


ゲームに集中できるはずもない。
涼太がドライヤーを持ちちょこんと目の前に座ってくるので、電源を切ってドライヤーをコンセントさした。


髪を乾かすとき気持ちよさそうにうとうと目を閉じる涼太。


一度我儘を許せば、弟は俺に甘えるようになり、それから、髪を乾かしてやることが多くなった。

艶々の髪はオイルを塗ってから乾かす。月見草のオイルの瓶は友人の黒子の髪の色と同じ、水色のガラス色で綺麗だ。


涼太が、スタイリストの知り合いに、貰ったドライヤーは1000Wですぐ乾き風量も強い。



優しく手櫛しですきつつ、跳ねないように角度を考えて髪を乾かす。

涼太の家でのスタイリストは紛れもなく俺だと思う。


まあ、俺は服とかわかんねーから、スタイリストっていうのは語弊があるけどな。


涼風、弱、の淡い風で仕上げをしてやり、スイッチオフにし、コンセントを抜く。


髪が散らばったのをババアに叱られたくないから、コロコロローラーで周辺を掃除。

そして、オイルでべたついた手を洗い流すために、洗面所に行く。

ソファーに座らず、地べたに座り、俺がウロウロしているのをぼんやりと目で追う涼太は、上気した頬とふんわりと空気を孕んだ柔らかな金色の髪とうるおいを持った瞳をしていた。


「やっぱり、大ちゃんに乾かしてもらうとキモチイイっスー」


にっこり。



キモチイイ、キモチイイが児玉する。


ああ、もうヤバい、ヤリテー。理性グッパイ。




俺は考えることを放棄した。



こいつが、自慰やセックスの知識なくてももうイイヤ。



嫌がっても俺が気持ちいいことだと刷り込ませれば、問題なくね? うん、よし。ヤる。



ソファーに涼太をころがし、厚手のパジャマを脱がせる。



風呂で温まった肌は血色がよく、美味そうだった。









つづく





20130104

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