いい夫婦の日、今日はそんな名前の付いた日にちらしい。







朝、目覚めた時にはあいつは仕事に出て行った後だった。





俺は試合もなく、今日は一日オフ。






子供たちも登校して、サラリーマンを送り出した主婦もゴミ出しを終わった時間。






ダイニングのテーブルにきちんと用意された飯を電子レンジで温めていると先ほどつけたテレビから「いい夫婦の日特集」とナレーションの声が聞こえてきた。






午前中家事を終えた主婦が見る番組なんて普段見る機会がないから、興味をひかれ、行儀悪く、リビングテーブルに温めた飯を運び、ながら食いを開始する。







画面には、いい夫婦をテーマにした映像が流れている。






何でもかんでも記念日にすればいいってもんじゃねーと思うけどな。








飯を食い終わって、冷蔵庫から麦茶を取り出しグラスに入れる。




一気飲みして、一息ついて食べ終わった食器をシンクに置く。






磨かれたシンクはピカピカで水滴一つついていない。炊事の最期に水滴を拭き上げるからだ。





床もテーブルにもほこりは落ちておらず、ベランダの外には洗濯物が羽ばたく。






子供たちの弁当を作って送り出し、家事も完璧にこなした後、モデルと服のプロデュースの仕事しに行く。





帰ってきたら、飯つくって、風呂掃除して、洗濯畳んで。
いつも、手を抜くことはない。







もともと器量がいいから、家事と仕事の両立は負担になってないと話していたが。






あいつと結婚して、俺が台所に立ったのはあいつが妊娠した時と具合が悪いときくれーしかない。





前にこの台所で料理したのはいつだったか特定できないほど、あいつは毎日俺や子供たちの食事を作ってくれている。






外食も好きだが、涼も俺もある程度認知度があるから、思春期前の子供たちがメディアで取り上げられないように、あまり外食を四人でしていない。



外食でもいいが、今日提案して、今日外食にいくのはちょっと急すぎる気もしないでもない。






……飯、俺がつくっか。







レアケースすぎると子供たちに笑われっかも。






けど、これくらいは、感謝の気持ちを込めて、やってもバチあたんねーよな。







いい夫婦、いい家庭像の典型的な例だろ、休日に旦那が料理するって。







かなり照れくさいが、俺は実家に電話をかけてみる。





「あー、母ちゃん？　俺。あのさー、ハンバーグカレーの作り方、教えてくんねー？」






ＥＮＤ




ごめんなさい。ていくおりてぃいー。
狂月様、あれから数分後、起きましたUPしてみたー
でも、葉限界ーｚｚｚｚｚ。

これは意味不明すぎるかもなのですが残しといても大丈夫かなあ。


20121122

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