□ご主人様の快適なる目覚め
支配され欲情する体。
イヌと呼ばれて、悦ぶ心。
イヌ? 奴隷? 何と呼ばれてもいい。
この人と共に在れるのならば。
□
書類が嫌いなご主人様に変わって、雑務をこなしていた時だった。
「なぁ、ちょっとこっち来い」
ご主人様は、ゆったりとソファーに寝そべっており、昼寝をしていた。
起きたらしいが、まだ眠そうな声。
すぐに近くに寄ってソファーの前へ膝をつく。
ふぁぁぁと大きくあくびをし、ご主人様は身を起こした。
寝そべる体制から、ソファーに座る体制へと変えたご主人様の足の間に入ると、頭から頬を撫でてくれる。
手は何度も往復する。気持ちのよさに下半身が反応しそうになり、ふるふると顔を振る。
嵌めている首輪を見て、目を細めるご主人様。
「寝るときにも嵌めれるチョーカーでも作らせるか」
寝起きのご主人様は、いい目覚めだったようで、機嫌がいい。
寝ている時と入浴の時は首輪を外す。
革製だから仕方ない。
始終つけてるのもいいッスね。
すっと両脇に手を挟め、俺を抱き上げ、逞しく鍛え上げられた太股に置く。
昼寝した為か、ご主人様の中心は固かった。布は押し上られ、勃っているのが判る。
尻に宛たるそれを布越しに感じ、後ろがひくりとした。
だが、それは、すぐに与えて貰えなかった。
雑務の話と、次に向かう敵地攻略とその長旅への話ばかり。
ご主人様は全部分かってやっている。
待てなんて、酷い、ご主人様。
ねぇ、お手をすればいいの?
大人しくお利口にすれば、与えてくれるの?
足を広げ、降参の格好をすればいい?
どうしたら、くれるの?
話を止めないご主人様の手をとり、ぺろり、ぺろりと嘗める。
指の間を嘗め、大きく節くれだった指を含む。
暖かい口の中にいれ、しゃぶる。
ちらりとご主人様を見ると、酷く満足そうに笑んでいる。
残虐なご主人様は、気まぐれで。
与えてほしい時ほど、焦らして、俺の反応を眺めたまま、試す。
ちゅぱ。口を離し、服に手をかける。
軍服の前を空け、シャツのボタンを開き、胸にある二つの突起を触る。
痛い位に尖った桃色の粒にそっとご主人様の手をもっていく。
いつもここを触って、ご主人様の口で転がされる。含まれ、吸われ、腫れて、真っ赤に色づくたびに喜んでくれるのに。
ずくずくと後ろも脈動に合わせて疼く。
前は、触れられてもいないのに、性器は完全に天を仰いでズボンを押し上げている。
しかし、ご主人様の口はただ弧を描くだけ。
その気になってくれるまで、動くしかない。
『待て』なんて、出来ないイヌだから。
ご主人様の手を離し、弧を描く唇に口づけした。
自分のベルトの前を外し、もう苦しそうに張り詰めているものを取り出した。
金色の茂から生えているそれに手を這わせ、自慰をする。熱く脈を打つ性器から滴り落ちる液はご主人様のズボンまで垂れて、濡れている。
ぽたぽたと雫は落ち、さらさらとした液体を零す。
尻に当たるご主人様の大きなものが中に入り、律動を繰り返してくれる想像をして、上下に手を動かす。達しそうになり、息を飲む。
きゅ。ご主人様の浅黒い手が出口を塞さぐ。
いつの間にか夢中になっていた俺にご主人様は囁く。
「なぁ、俺が粗相したみてーになってんだけど?」
「ァ、ん!」
強く掴まれて、にじむ涙。
声は笑っていて、とても愉しそう。面白がっているだけなのは分かっている。
乳首をカリとかじられ、中心から手を離されると、同時に白濁がご主人様と自分に軍服にかかった。
「んぁ!」
射精して、柔らかくなったそれにどこから取り出したのか、リングを嵌められる。
「あーぁ、午後からの会議どーすんだよ」
ご主人様の愉しそうな声にまた中心が擡げる。リングが苦しい。
「ふ、ぁっ……。会議、夕方に延期っス。……紫原っちが、外食から帰り着かないって、30分前に連絡があったっスっ!」
「なら、それまでお前は俺にしっぽ振って奉仕しろ」
仰せのままに、ご主人様。
「ワン」
END
軍パロはやはり楽しい!!
青黄は無限の可能性を秘めてます////
ゲス峰様はこのところワンワンと殺戮のお陰でとても調子のいい日々を送ってます。
20121120