□educate
※ご注意!
赤黄ですが、玲央姉が黄の準備シテアゲテマス
「お帰りなさい!」
大勢の組員が赤司の帰りを出迎えた。涼太は赤司に腰を抱かれ玄関に入る。
「征ちゃん、おかえりなさい」
「玲央、風呂で綺麗にしてやってくれ」
「分かったわ」
日本家屋の屋敷は広く、広大な敷地に赤司の邸宅は存在している。
庭には鯉が放たれ、小さな桟橋まである。
一度足を踏み入れれば、外出も容易ではない。そんな場所に涼太は連れて来られた。
最近、紫原や葉山や根武谷と話していたボスがご執心の人物、黄瀬涼太。
確かに目鼻立ちははっきりし、小さな顔に収まる配置は左右対象で美しい。
すらりとした体型に腰付きは細く、かなりの上玉だと根武谷が下品にも酒の肴にしていた。
何よりも、纏う雰囲気が独特で、涙をうかべどこか頼りなく縋る目つきに庇護欲や支配欲を掻き立てる、心をざわつかせる感覚を覚えた。
気まぐれで、本宅へ入れる程、赤司は酔狂ではない。
という事は――。
この子には可哀相だけど、征ちゃんは、一生手放す気がないでしょうね。
泣き叫ぼうが、抵抗しようが捩じ伏せて、喰らい尽くし支配される。
いつの間にか、玲央と涼太だけになった。
寒さに震える子犬を一瞥し、玲央は風呂へ連れ立った。
風呂は脱衣所も風呂場も広い。
ぐすぐす泣いている涼太を脱衣所に入れ、服を脱がせた。
張り付いた服は脱がせにくいが、涼太は抵抗せずに身を任せてきたので、玲央はさっさと脱がせる。
下着に手をかけても激しい抵抗はなかった。
(――征ちゃん、何か言ったのね――)
従順というべきか、全てを諦めたような態度。
腕まくりをして、足も膝までパンツを上げ玲央は涼太を風呂場に入れた。
所謂、組長の正妻専用に作られた風呂場は桧作りで、今まで赤司は一度も使うことがなかった。
今から小一時間前、その風呂に湯を張れと連絡を受け、玲央は内心驚いた。
温かなお湯をかけてやり、髪を洗う。金糸の猫毛は柔らかく、絡まりやすい。玲央は優しく洗う。
身体も洗い、浴槽の中に浸からせる。僅かに緊張を解した涼太を見届けて、玲央は準備をする。
涼太が赤司に抱かれる為の準備だ。
玲央は根武谷とそういう中であるので、赤司も任せやすいのだろう。
ぐすぐす泣いている子に可哀相な事をする。多少憐憫に思ったが、赤司に抱かれる、それは幸運すぎる事だから、と、思い直した。
涼太を浴槽から出し、玲央は聞いた。
「あんた、ナカ洗ったことある?」
「?」
疑問符を浮かべた涼太を見て、玲央は首を傾げる。
確か、葉山から聞いた話では、この子は同性の恋人がいたはずだけど。
涼太の態度から察すると、どうやら清い関係だったのか。同棲していたのに?
(大事にされていたのね――)
玲央は無知な涼太に優しくしようと、態度を軟化させた。
「ちょっと、四つん這いになってみて。――今からびっくりする事するけど……我慢するのよ」
ツプリ、玲央は涼太の中に指を一本入れた。
異物感と入れられた場所に驚き、涼太は跳ねて、抵抗した。
「ァ!」
「ねぇ、抵抗したら傷つくでしょ。じっとして」
長い指を入れ、玲央は少しずつそこを解していく。
女とは構造が違う身体の性行為は、受け身にはとても苦痛が伴う場合がある。
赤司がどういう風に乱暴に抱いても苦痛にならない様に、玲央は涼太の中を綺麗にし、指を使って拡張してやる。
性感体の場所を弄ぐっても、感じるより恐怖が先走り、涼太の前は勃つことはなかった。
「ヤ、いゃ、ぁー!!」
必死に浴槽の縁にしがみつき、逃げようとする涼太。まだ10代の成長途中の体。玲央は痛ましくなった。
「今後は自分で処理できるように勉強するのよ? どうしても無理な時は私に言いなさい。教えてあげるから。さ、体冷えたからお湯にもう一度浸かって」
一仕事終え、玲央は息を吐いた。
涼太の目は真っ赤になり、まだ涙は枯れず、溢れては重力に従い、落ちていく。
(これから快楽を知り、征ちゃんに愛されれば、きっと泣くことも無くなるわ)
玲央は脱衣所に戻り、手早く濡れた手足を拭き、涼太の服とバスタオルを用意した。
「ぁ、あぉみねっち……青峰っち……ふぇっ…く…青峰っち……」
浴室から聞こえるぐずついた声、涼太の呟きは聞こえなかった事にして、玲央は脱衣場へ洩れ湯気が消えゆく様を見つめた。
END
決して、玲央×涼太じゃないんだからねっ(:◇;)ドキドキ
玲央姉は涼太にいろはを教える先生なのーっ。
玲央姉は赤司様に抱かれる(予定)の涼太に恋愛的な嫉妬はしませんが、ボスとしての赤司様に惚れまくってるので、男性的な(?)嫉妬をちょっとばかりしています(笑)
現在アンケートで四位五位同数で票を競っているやくざパロの、続編が決まった場合のスピンオフってことで書き上げました〜。
20121117