□一夜、美しき旋律の中で













こいつのナカは堪らない。


抱くたびに思う。



喘ぐ口からこぼれ落ちる唾液、蕩けた瞳から流れる涙。



息も絶え絶えで喘ぐ呼吸音。




緑間がサロンでピアノを弾いているのか、美しい旋律が耳に入る。


静かな上弦の月が窓から見える。



神経質だからこそ繊細な表現をする緑間がピアノの前に座れば、赤司ですらうっとりと音に聴き入る。



幽玄なる世界に包まれ、体を繋げるのは背徳的な香り。



最奥を突く。ひくり、また、ナカは蠢き、俺を離さずに、絡み付いて柔らかくなる。



体位を変え、バックの体勢になる。




ピュク。


黄瀬の前で張り詰めたモノを扱い、優しく、激しく強弱をつけると放つ白濁。



もう何度目放たれたか解らないがシーツはもうグチャグチャになっている。



金糸の髪が振り乱され、首輪にまで涎が垂れている、快楽に身をよじる黄瀬の奥にまた熱を放つ。




ヒクリ、と内壁が反応し、俺の液体を吸収する。




職務中も、勤務が終わっても、イヌと戯れる時間は最高のリラックスタイムになる。




こいつがいるだけで、癒される。まさにペット。最高だ。





毎日抱いても飽きない。何度抱き潰したか数えきれない程、抱いた体。



俺と黄瀬は鋳物と鋳型の関係だ。



ピッタリと俺に合うのは、こいつが俺の為に神が誂えたものだからだ。






しょっぱい背中を舐めるとイヤイヤ首を振る。







「や、っ、くすぐったい、大輝さま」






「あー? 聞こえねえよ」





カプと浮き出た肩甲骨を噛み、舌を這わせ、肩口までたどり着きそこでまた噛む。




またナカが閉まった。




引き絞まった太股はガクガクと振るえだしている。



もうバックの体位も無理か。




もう一突きして、ズルリと性器を抜く。




黄瀬の体は抜く時に奮え、啣えるものがなくなると物寂しそうに穴はパクパクとする。




俺の放たれたモノの量が多いから穴からトロリ、粘着のある白濁が漏れだす。




俯せになって、呼吸を整えるイヌを仰向けにし、口を塞ぐ。




ピンと立った胸を摘まみ、捏ねくり回す。



粒は刺激を重ね赤く熟れて小さな果実のようで、うまそうだ。




舌先で粒を舐め、軽く歯を立てる。黄瀬は感じるようでまたイヤイヤをした。





「大輝さ、ま……ハ、ァ、も……無、リ……」





全身の筋肉が弛緩し、黄瀬は意識を失った。ピクリともしない。





「もうちょっと体力つけさせねーとだな」






緑間の演奏はまだ続いている。






だが、今弾いている曲はいつも緑間が最後に弾くものだ。




あと数分もすれば、ピアノの演奏が終わる。





自室に設置してあるワインセラーから一本ワインを取り、開ける。




黄瀬の体には俺がつけた赤い斑点と噛跡が全身に広がる。




張り付いた髪に泣いた後の分かる目尻。首に嵌まる首輪。全身をくまなく視姦しつつ、ビンごと酒を煽る。








ヤッたあとの酒は最高に旨い。




そこに緑間の演奏があると、更に酒にうまく酔えそうだ。






あと一週間もすれば、笠松とかいう男の統治するエリアにいくことになっている。





黄瀬を抱くのは遠征先でも出来るが、如何せんこいつの喘ぎ声が漏れて、黄瀬が俺の慰み者だと思った下っ端が集団で黄瀬を襲ったことがあってから、赤司に釘を刺された為におおっぴらに黄瀬を抱けなくなったのだ。







「あー、足りねぇな」




ワインが空になるので、もう一本空けた。




黄瀬が意識を取り戻すまで、何本飲むか。






「イヌ、早く起きろよな」









END




絶倫男子ゲス峰大輝中将(笑)オーバーワークでワンワンはいつも抱きつぶされてます。
ワンワンはご主人様のことを『大輝様』と呼びます。
時間があればエロいことしてますこの二人ー。わー//////
(*´Д`*)様へw






20121106

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