□お留守番
ご主人様は赤司元帥の用事で外出中。俺は初めて同行せずに、お留守番。
同じく赤司元帥の用事を申し付けられていたからだ。
ご主人様の仕事部屋で言い付けられた、書類の手配をする。
まだまだご主人様の帰宅まで時間があり、俺はため息をつく。
離れ離れになると、どうも落ち着かない。
ご主人様の今日のお供は若松。今回の任務は若松が適任だから仕方ないのは理解できるが、離されると、寂しい。
出かける前に落とされた口づけを思い出し、唇を指で触り、撫でる。
ふとソファーを見ると、ご主人様の軍服の上着が無造作に放られていた。
ハンガーにかけようと、デスクから立ち上がり、服を取る。
俺の軍服よりサイズは一回りほど大きい。ご主人様と自分の肉の厚みの違いだろう。
キセキの軍服は皆特注品で丈夫にできている。
最近、ようやくブーツの靴底の固さが改善されたのをご主人様と喜んだ。
服は、手縫いで仕立てられいて、縫われた跡が美しかった。そっと縫い目を撫で、この服を着こなすご主人様を思い浮かべる。
いつも軍服を着ているご主人様に体を暴かれ、愛撫され、貫かれる。
とても軍服が似合う凛々しい姿。
あの人に抱かれている。俺はあの人のイヌ。あの人のたった一人だけの、ペット。
前が少しずつ固くなってくるのに気がつく。
午前中からご主人様の仕事部屋には来客がなかった。
自分は出向く側にいるし、ご主人様がいないので用事もない。
誰も来ることのない空間。
軍服を抱きしめ、吸い込むとご主人様のつけている香りがした。
すんすん。鼻から入る香り。
感覚器官で味わい、いつも施される愛撫を脳内で再生させる。
片方の手で上着を外し、胸の粒を恐々と摘んだ。
ぷくりとした粒は刺激で固く形を変えていく。
いつもご主人様がしてくれる様に、きゅと強めに摘み、押し潰してみる。
粒は立ち上がり、ぞくりとする快感を産む。
自分の手じゃなく、ご主人様の手が愛撫していると思い込むことで、気持ち良さが増し、胸が赤くなるまで刺激を繰り返すと、上だけの刺激だけだと物足りなくなった。
ベルトを外し、前を寛がせ、そっと熱を持ち出したそれを持つ。
べっとりと先走りの液が付着した竿を持ち、脈打つ性器を触る。
ピクピクと震えるそこを柔らかく、時に激しく扱い、一生懸命に動かす。
持っていたご主人様の軍服を擦りつけ、上下させた。
ビュク。
白濁が勢いよく飛び散る。自分の制服も、ご主人様の制服も汚し、ハアハアと息が漏れた。
「なぁ、仕事はちゃんとしたか?」
背後から、ご主人様の声が聞こえる。
火照った体が、急速に冷えていく。
壊れたブリキ人形の様に、振り向くと、腕組みをしたご主人様がドアにもたれかかって、こっちを見ていた。
「――!」
恥ずかしさにじわりと涙が滲む。
ご主人様はゆっくりこちらまで歩んできて、手元に目線を落とした。
視界に入るのは、白濁にまみれたご主人様の軍服。
「淫乱なイヌだな。お前は。まあ俺がそう躾たから当然か」
頭を撫で、耳打ちされた。情事の時と同じ通常よりも色気の増した声。
今朝の任務で人を何百人と殺してたようで、ご主人様は血がたぎっているらしい。
血や火薬の香りがする。
「若松が微妙だから、面倒になって俺が結局やっちまった。部下育成もやれって赤司にどやされそーだな。早く済ませたから別にそれで結果的に問題ねーだろ? なあ黄瀬」
羽織っていた服を脱がされ、びちょびちょに濡れた下着も剥ぎ取られた。
ビロードの箱におさめられたバイブを穴に突っ込まれスイッチを入れられる。
解すことなく一気に入れられた。
更に中で振動するバイブを最大限まで押し込まれ、息が詰まった。
「ひぐッ!」
「返り血がすげーから風呂入ってくるわ。それでも啣えてろ、俺が出てくるまでお預けだからな、イくなよ? あー、お前がソファー汚したら若松に掃除させっか」
ははっ。笑いながら、仕事部屋から出ていく、ご主人様。
ぐちゃぐちゃなご主人様の軍服と俺の着ていた軍服はご主人様に取り上げられた。
ソファーにしがみつきながら、イかないように必死に堪える。
首輪と張り詰めた性器が苦しかった。
END
ワンワンの一人遊びでしたー。
ニヤニヤしながら見ているゲス峰様のお顔が目に浮かぶ方…。
立派なゲス峰ラバーさんです(笑)
次回も↑18を予定しておりますー。
20121019