□Predation
Side紫原
キラキラと金糸の光る綺麗なお人形を見つけた。
本部のソファーにそれは座っていた。
全身包帯がまかれ、軍服ではなく浴衣を着せられている。
座った状態ですうすうと寝息を立てて熟睡の様子だ。
後ろの大きな窓からはいる外からの光照らされ、後光の所為か天使かと思った。
(うわぁ、綺麗。食べちゃいたいーー……)
包帯のされてない指をとり、嘗めると甘い味を舌が感知する。
食べていた金平糖の袋から、一粒白い色をとりだし、天使の口へ押し付ける。
口に少し入り、次の瞬間膝へと転がり、床に落ちた。
てらと少し唾液に濡れた唇をあむりと食べる。
唾液を長い舌で嘗めると甘かった。
嗚呼、本当に食べてしまったら、骨も肉も甘いかもしれない。
誰もいないし……いただいていーよねー。
あーん。
「敦、そこまでだ」
「赤ちーん。何でー?」
「これは、食べ物じゃないんだ敦。大輝の宝物だよ」
「ふぅん。宝物置いて峰ちんはどこ行ったのー?」
「下の部屋。僕の用事でね」
「ふぅーん」
紫原はソファーの前に胡座をかき、天使のさわさわと頭を撫でて続ける。
今まで眠っていた天使は、ふっと意識を覚まし、黄金の睫毛に縁取られた薄い瞼を開き、琥珀色の瞳を紫原に見せる。
ふわり。僅かだが笑う天使。すぐに目を伏せ、また眠りだす。
「赤ちーん、ヤバいこれー」
「かわいいだろう? 大輝が独り占めするのもね、と思ったから、僕たちキセキにも懐くようにしたんだ。まぁ、体は大輝のものだけど。可愛く甘える位は、僕たちにもしてくれるよ」
「赤ちん天才〜」
お菓子をこよなく愛するカニバリズム紫原は、美しい者が大好きだった。
食べられないのは残念だが、青峰の私物をこれから近くで愛でれるのでよしとしよう。
隣に腰掛け、金平糖を食べる。いつもの金平糖なのに、甘く感じた。
END
むっくん=補食者。
かがみん軍は超常識人ばかりだといいな(笑)次はゲス峰様とワンワンがメイン。
軍パロ、どんどん拡大していくんですが、大丈夫ですかね。ドキドキ/////
20121005