□Ruler










枷の嵌る細い足首をとり、舌を這わせ指を舐める。


びくりと痙攣し、逃げようとする体を引っ張る。



お前に逃げ道なんて、最早ない。


お綺麗な顔は殴らずに、腹や背中、足を力の限り殴った。



躾は、最初が肝心。


かなり厳しくしておくのがいいんだろ?



飴と鞭を使うのが常套手段。快楽と痛みを与え続けて、数時間。



ただの自白剤なんて、耐性がついているこいつには効果がない。


下衆で有名な科学部の今吉が作った媚薬を持ってきて正解だった。



抵抗し続けた黄瀬は、媚薬と暴力のお蔭か啼くことしか出来なくなっている。



これでいい。


赤司にいじってもらう頭はなるべく殴らずに、殺さない程度に、だが、かなり危険なところまで痛めつけた。



ぐったりとする体。


裸同然に衣類を剥き、殴って蹴って、セックスを繰り返した。


閉鎖的な空間。鎖に繋がれた手足。



血と白濁、赤と白のコントラストが生える光景。




一生自分の好きにできる対象を手に入れた満足感に浸る。



いつの間にか意識を失ってしまっているイヌ。額から玉のように汗が滲んでいる。



口元を汚す血は乾き、張り付いて固まっている。
舐めると鉄の味がしたが、黄瀬のものだと思うと甘く感じた。





懐中時計を出してみると、赤司が帰ってくる時間になっていた。




軍服の胸ポケットから鍵を取り出し、黄瀬を縛っていた枷を外す。
もう物理的な枷はいらない。見えない新しい枷を施す作業をするからだ。



自分の服を脱ぎ、黄瀬に掛け、抱き上げた。


ぼろぼろの敵軍の軍服は、この部屋に置いていく。




服と首輪の手配も忘れずに桜井に伝えておかねば。





記憶操作をした後は、じっくり可愛がってやろう。





『痛かっただろ? これからは一生、飴を与え続けてやるよ』









END





軍パロ第二弾。ゲス峰っていいな。
さくさく考えずに書けるものってよいですね!


2012.09.25




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