□MILK
珍しく部活に出るって、青峰が言うものだから、放課後連れだって部活にでた。
青峰のバスケはやはり俺を色んな意味で向上させる。
あーやっぱりかっこよすぎっス。
ダンクをするジャンプの瞬間、シャツの腹の部分がめくれて、俺のつけた花弁が視界に入った。
ボールをたたき付ける音がコートに響き渡る。
Tシャツの前を引っ張りあげて顔の汗を拭う仕種。
独占欲の象徴。今度はしっかり見えた。
ヤバイ。ヤリたい。
ベロっと舌なめずりしたのを、桜井にみられた。
俺の名前と同じ響きを持つコイツが嫌いだった。
青峰を自宅に誘った。家について、なりふり構わず、寝室に入るなり青峰を押し倒した。
ズボンを下ろし、青峰にそれを押し付ける。
俺のはもう固くなっていて、灰色のボクサーパンツには染みが出来ていた。
「何? やりてーの?」
まだ欲望の光りが灯っていない青峰は、笑いを浮かべ染みのできた部分を揉んでくる。
ぞくぞくと走り抜ける電流。
「ッやりたいっス。ねぇこれ、頂戴」
手を伸ばし、制服越しに青峰をやわやわと触った。
「そんなに欲しいなら自分で後ろ解して入れて、俺をその気にさせろ」
サディスティックにいい放たれた言葉。
本当、堪らない。
「あぁ、今日は意地悪モードなんスね。喜んでしますから見てて下さいっス、お客様」
ウインクつきでローションを頬に当ててみた。
「ふはっ。何プレイだよ」
早くその気になってもらわなきゃ。
制服の上はボタンを全開にし、スボンとパンツは脱ぎ捨てた。
青峰の上で、自分自身の後ろをローションで濡らし、解きほぐす。
青峰の鍛え上げられた腹筋にローションが伝う。逞しい体に涎が垂れそうだった。部活の最中にちらりと見えたキスマークを撫でる。
しかし、青峰は今は手を動かしてくれない。
「勃ってんのも触って、やってんのをみせろ」
青峰の言葉攻めにびんびん反応した物を触った。
ぷくり、ぷくりと穴から少しずつ液が出てくる。透明なそれは竿を伝って茂に落ちていく。
自分でいいところを刺激するが、いけない。やっぱり青峰の手じゃないと果てれない。
青峰の雄を手淫で立たせ、ローションを優しくつける。
暖かく硬いものを尻に宛がい、中へ入れようとした。
まだ後ろの解れが足りないのか、直立しているものが大きすぎるのか解らないが、うまく入らず、でも微妙な部分にあたり、感じる。喘ぎ声しかでない俺に苦笑して、青峰が手伝ってくれた。
ローションで濡れた青峰の腹筋に手をつけ、騎乗位で出し入れする。
ギシギシと、ベッドが悲鳴を上げる。
「あっ、アっ……はぁっ」
感じすぎておかしくなりそう。
青峰はまだ余裕そうに、上に乗って腰を振っている俺をじっと見て、すっと俺の腰骨を撫でてくる。
ナカにいる青峰の白濁を貰おうと必死なのに。
「ねぇお願い。もう無理。一人だけでやってるみたいでやだっスよ」
いけない辛さ。
欲しいものを与えて貰えない悲しさ。涙がでてくる。
青峰の大きな手の平をとり、ほおずりした。
「ちっ。お前どんだけ可愛いんだよ」
青峰がようやく本腰を入れてくれた。
触るだけだった腰骨を掴み、下からガンガン突かれる。
「あっ、あっ!」
揺さぶれ先ほどとは違うトーンで声がでる。律動に合わせ、下にいる青峰へと汗が落ちる。
つながったまま腹筋だけで起き上がった青峰に転がされ、何度も突かれ、俺はようやく体外に熱を放出させた。
程なくして、胎内に暖かなものを感じた。
「ハァっ、ハァッ」
一回じゃ足りない。
青峰との行為は、一度嵌まると抜け出せず、始めてしまえば永遠にしていたくなる。
覆いかぶさってきた青峰を、しかと抱きしめ、舌を出して鎖骨を舐めた。柔らかく分厚い舌の先っぽで、青峰の右の鎖骨をツーっとなぞり、子猫の様に何度も舌を這わせる。
ねぇ、もっと欲しいんス。
スイッチの入った青峰は、楔を抜いて、激しく埋め込んだ。ゆっさゆっさと揺さぶり、その度に俺は「アッ、アッ」と喘ぎ声を紡いだ。
肉と肉がぶつかり合う音とベッドの軋む音。お互いの呼吸音。
求めあう激しさは更に増してきて、二人は絶頂に何度も上り詰めて、欲望を解き放つ。
一人では虚しい。二人だから満たされる。
その行為を、俺はその日何度も何度も青峰にねだった。
END
桐皇黄瀬設定はLOVE & EROTICを目指しております(笑)
青も黄もお互いしか見えてないけど、黄の方は盲目すぎて青峰の言うことだったら何でもきいちゃいます。
20120912