「最近ジメジメしてきましたねえ…」

「えっ」

「えっ、今そんなに驚くようなこと言いました?」

「アルケインもじめじめする感覚があるのかと」

「何ですかそれ、僕を人間じゃないみたいに言わないでくださいよ!」

「斬っても焼いても死なないんだから普通の人間じゃないだろうが」

「そうでした。」

「アルケインもぼけるのか」

「ぼけません、ぼけません」

「なんだつまらないな」

「……僕で遊ばないでください」

「梅雨だな」

「……。そうですね、梅雨ですね。何かあるんですか?随分嬉しそうですけど」

「もうすぐ夏だ」

「ですね。……もしかしてまた公務放り出して虫捕りに行くつもりですか!?」

「えっ、そっそんなわけないだろう!ほらあれだ、アルケインにカビが生えるのか試す時期が過ぎてしまうから早く試さないといけないなって思ってるだけだ!別にそんな虫かごと網はどこにあるのか探さないといけないとかそういうアレではないからな!!」

「……誤魔化し方に問題があるのは見逃しますけど、ネフィリム様はもう少し嘘が上手くなるといいですね」





Back


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -