「うーん、木洩れ日の中ハンモックで昼寝もなかなか気持ちがいいですねえ……」

「おいアルケ、イン……」

「おやネフィリム様、どうしましたか?」

「野菜の実り具合を見てほしいというやつらが来ているみたいだが……」

「わかりました、すぐに行きますね。それにしてもネフィリム様が伝言を伝えに来るなんて……ネフィリム様も兵士のお手伝いをするんですねえ……偉い偉い」

「ばっ馬鹿にするな!余だってやればできる子なのだ!あっ、誉めてもらいたくてやってるわけじゃないからな!」

「はいはい、わかってますよ。じゃあちょっと行ってきますね」

「早く戻るんだぞ!……行ってしまったか」

「はんもっく……気持ち良さそうだな……」

「乗ってもいいかな……どうすればいいんだ……?」

「真ん中から乗れば……うわっ回った」

「ぐうっ……悔しい!……ふんぬっ」

「わわっ!……身長か、身長が足りないのか?」

「むぅ……うんしょ、っと……うわあっ」

「危ない!」

「わ……っ!?……アルケイン……?」

「もう……何をしてるかと思ったら1人でハンモックに乗ろうだなんて危ないじゃないですか……」

「お前、野菜を見に行ったんじゃ、」

「そんなのすぐ終わりますよ。それよりネフィリム様、」

「べ、別にハンモックに乗りたいだとかそんなこと思ってなんかいないからな!」

「そうなんですか……残念だなあ、今からまたハンモックを使うから一緒に寝ませんか、と誘おうと思ったんですけど……ハンモックに乗りたくないんですよね……」

「いいのか!?……っじゃなくて、貴様が余と寝たいのなら一緒に寝てやってもいいぞっ」

「……仕方ないですねえ、一緒に寝てくれますか?」

「そこまで言うなら仕方がない、アルケインの頼みだからな!」

「ありがとうございます。ネフィリム様、ちょっと失礼しますね」

「うわっ、抱き抱えるなっ」

「ああっ暴れないでください!乗れないじゃないですか!」

「む、」

「よいしょっと……」

「ほう……ゆらゆらして気持ち良いな……」

「でしょう?」

「アルケインの腕枕は固いけどな」

「狭いんですから文句はナシですよ、……ネフィリム様?」

「すぅ……」

「……寝顔も可愛いなあ」





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