「ようやく……ようやく余の大陸を取り戻せたのか……」

「あ、ネフィリム様ゴクゴク大陸奪還おめでとうございますゴクゴク」

「……」

「ゴクゴクどうされました?ゴクゴク」

「普通、こんな素晴らしい日にワイン片手に会いにくるか?」

「ネクロス流ですゴクゴク」

「アルケイン流だろう、余に貴様の普通を押し付けるな」

「まあいいじゃないですかゴクゴク」

「とりあえずワインを置け。ゴクゴク煩くて堪らん」

「あ、はい……。あの、報酬は、」

「ちゃんと用意してあるぞ」

「ほ、本当ですか!」

「今年の夏は暑いからな、とびきり質がいいやつを慎重に選んでおいた」

「いやあ……ネフィリム様って聖人君主というに相応しい方ですね!僕感動しました!」

「フフン、恥ずかしいではないか……もっと褒めろ!」

「よっ!ネフィリム様!イケメン!」

「うむ、当然だな!」

「じゃあ早速何処か教えてもらっていいですか?僕今とってもドキドキしてるんです!」そわそわ

「せっかちだな……まあよい。着いてこい案内してやろう」

「ネフィリム様直々に教えてもらえるんですね!いやあ楽しみだなあ!」

「ほら、ここだ」

「……この扉の向こうに地図があるんですね……?」

「開けてみろ」

「……?」


ギィ……


「!?」

「どうだ、一級品だぞ」

「これって……いや、でも……え……」

「どうした、感動で声も出ないか?」

「あの……ネフィリム様、これは一体……」

「 畳 だ 。」

「そんなオチだなんて信じるものか……!!」




「どういうことですか、これ!!」

「いや、だって熱帯夜には畳が1番涼しいんだぞ」

「僕は土地を、葡萄畑を作る為の土地をお願いしてた筈ですが!」

「アルケインの体調とかを考えたら少し休んでもらうべきかなって……」

「…………」

「……?」




あれっ、なんか、続く……?



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