ガサゴソ……

「おお…っ!これは……!」

「何年前のものなんでしょう……200年前……?」

「これは美味しくなっている予感が!」

「早速テイスティングしなければ……!」




「うーん、少し匂いがキツいかなあ……」

「おいアルケイン!倉庫の扉は開けたら閉めろと何度言ったら……うっ、なんだこの臭いは……!臭ッ」

「あ、ネフィリム様こんにちは」

「何を暢気に挨拶しているんだちょっと外に出ろ!」

「え?はい……」

「一体何なんだあの臭いは!鼻が取れるかと思ったぞ!」

「昔のワインを見つけたのでテイスティングしようと……」

「嘘吐け!ワインはあんなに臭くならないだろう!」

「普通のワインはそうですけどねえ」

「アレは普通のワインじゃないのか」

「原材料が葡萄じゃなくてダイズなんですよ」

「は?ダイズのワイン……?」

「ええ、ダイズを発酵させたものとワインを混ぜてみました」

「ダイズを発酵……?」

「これですよ」ごそっ

「なんだこの藁の包みは……、臭ッ!」

「ダイズを発酵させたものですよ、このまま食べても美味しいんですけどねー」

「おい落ち着けアルケイン!それはどう見ても腐った豆じゃないか!糸まで出てるし!」

「食べてみます?美味しいですよ」

「止めろ!汚い!フケツだからソレを持ったまま余に近付くな!気持ち悪い!」

「……(この反応、懐かしいなあ)」



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