ビタースイート・サボタージュ
ころねこ様より
ぷよぷよ/レムシェ/学パロ
「ねー、授業出なくていいのかな?」
「別に構わねぇよ。あの教師の授業…ってかあの教師、嫌いなんだよ」
午後の授業のチャイムまであと数分
シェゾとレムレスは教室に戻らず、屋上で談笑をしていた
次の授業を受け持つ教師が気に入らないことを理由に……
「まぁ…僕も好きではないね。それに、一時間くらい授業出なくて」
「だろ?今まで出なかったことねぇし」
「でも、シェゾはあの授業の教科、赤点ギリギリじゃないか」
「赤点じゃなけりゃ構わねぇよ」
えー、と苦笑いを浮かべるレムレス
それを見たシェゾはけらけらと笑った
「…あー、まだ30分しか経ってないのか……」
「ここに来たのは10分くらい前だから…授業が始まって20分?」
「1時間って意外と長いよなぁ……」
退屈そうに欠伸をするシェゾ
それを横目に、レムレスはポケットからチョコレートの包みを開き、中のチョコレートを頬張る
「あ、それまだあるなら俺にもくれよ」
甘い物が得意ではない彼にしては珍しい発言に、レムレスは少し考えたが、すぐににこりと笑った
しかし、彼が手を伸ばした先は、ポケットではなく、シェゾ
驚いて目を瞬かせるシェゾに、レムレスは顔を近付ける
「お…おい、レムレス…待っ……!」
シェゾの言葉はレムレスにより遮られ、再び口を開くことが出来た頃には、ほろ苦いカカオと仄かに甘い砂糖の味、そして、不思議な感触が後に残った
「………」
「…美味しかった?」
からかうように笑うレムレスに、暫く放心状態に陥っていたシェゾだったが、はっと我に返るなり、レムレスを一発殴った
「いたっ!?」
「い、い、いきなり何しやがるんだ!?美味しかった?じゃねぇよ!馬鹿野郎!」
怒りと羞恥に声を荒げるシェゾに、レムレスはゴメンね、と申し訳なさそうに謝った
しかし心ではどことなく嬉しそうにしていた
結局シェゾの大声の所為で、二人は放課後の職員室でこっぴどく叱られたのは言うまでもない
ビタースイート・サボタージュ
(まぁ、いいもの見れたし結果オーライかな)
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ころねこ様より頂きました。
レムレス先輩がナチュラル(腹黒)イケメンすぎて…
ころねこ様、ありがとうございました!