トキオ兄さんの悩み相談室5(マスター編)
◆マス×トキ?
「トキオ。また根詰めてるのか? 一休みしろよ。ほら、コーヒー」
「あ、マスター。ありがとうございます」
「……しかし、最近すっかりここはみんなの悩み相談室になっているようじゃないか。ずいぶんいろんな相談に乗ってるようだな」
「そんなことないですよ〜。ただ話を聞いてるだけです。マスターもどうですか? いつも仕事柄、人の愚痴とか聞くばかりでしょ。たまには吐き出してみては?」
「おいおい……。俺にまでいい兄さんぶるか?」
「そんなつもりは……(苦笑)」
「そんなに一生懸命兄さんしなくても、みんなお前が好きだよ。もっと力抜け」
「……はい」
「俺は、そのままのトキオが好きだよ」
「じゃあ……。ちょっとだけ。いい兄さんでなく、ただのトキオとして甘えさせて下さい。そのかわり、マスターもいいおじさんぶらないで下さいよ」
「わかったよ。ほら……おいで」
「おいで……って」
「甘えたいんだろ。頭かいぐりかいぐりしてやるから」
「…………」
「ほらっ」
「…………じゃ、遠慮なく」
「……ん。素直でよろしい」
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