CROSS DELUSION
説明|文章|雑記|企画|頂物|独言|情報|通販|連鎖

グランドピアノで愛を語ろう2
グランドピアノで愛を語ろう


「よし、聞いてくれ」

タマキの為に、ピアノを弾き始めるカゲミツ。

曲はベートーベンピアノソナタ23番「情熱」。

自分のタマキへの情熱を込めて弾くカゲミツだった。

ここは、ラブホテルの一室。

しかし部屋のど真ん中に、でっかいグランドピアノが鎮座している。

いったいこれをどう利用しようかと考えあぐねている時に、タマキからリクエストをもらって。

なんとか間が持っていた。

一曲弾き終えて、タマキを振り向くと……。

「ブラボー!」

拍手をしながらタマキが近づいてくる。

「すごいな、カゲミツ。すごくよかった」

「そ、そっか。そういってもらえると嬉しい」

「でもさ……どうせ弾くなら、裸のほうが映えるぞ。脱いで」

「え?」

「弾いて」

「え? え?」

なんだかよく分からないうちに、脱がされて。

もう一曲弾く羽目に……。



「あー。すごく映える。カゲミツの白い裸体と、ピアノに映る影」

(なんか、言ってる意味よくわかんないけど)

「そ、そうかな……。つっかこの後、俺どうすれば…」

所在なげに立ち上がる俺にタマキが抱きついてくる。

「すごくキスしたい。キスしていい? カゲミツ…」

「え……タマキ? ……んんっ……」

タマキにキスされて、頭が真っ白になる。

「ちょっと、ピアノに手を付いて……」

後ろからタマキに抱きつかれてドキッとする。

「じっとして……」

耳朶を唇で弄られながら囁かれる。

巻きつけられていた腕が、ゆっくり胸元を撫でていく。

「カゲミツのセクシーな演奏にあてられた。…このまま抱いていい?」

「っ…ん……」

慄きながら頷くと、タマキの片方の指でで胸の飾りを弄くられ、もう片方の指に口をかき混ぜられていった。

口腔を蠢く指に恍惚となる。

「あ……ふっ……」

舌をしっかり絡ませ、指を舐め湿らせる。

「うん、上手。ご褒美のキスも…」

身体をひねりながらタマキのキスを受ける。

「んん……」

唾液で濡れたタマキの指は、後孔にゆっくり挿し込まれ抜き挿しして中を解していく。

ゆっくり焦らすように解され、もう耐えられないところでようやくタマキがなかに入ってくる。

「んぁ………はっ……っ……」

「カゲミツの中は、やっぱ……さいこ……っ……」



熱く燃える身体に、押し付けられたピアノの冷たい感触が心地よかった──。














キヨタカ
「やっぱ、タマキのほうがピアノの使い方よく分かってるな」
カゲミツ
「な、なんで?」
ヒカル
「裸で演奏。これ基本だろ」
カゲミツ
「基本なのか!?」

(基本です)<嘘です。

[*前] | [次#]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -