CROSS DELUSION
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trouble settler
「…………」

「…………」

オミがカラカラと笑いながらミーティングルームを去った後。

気まずい沈黙が二人を包んだ。

「……っ」

タマキのさらされたままの白い足と、腿を伝う光りを見て、あまりの艶かしさに息を呑むカゲミツ。

「〜〜っ!」

そして、自分自身のそれを見下ろしながら、ゾクリと身を震わせ、唇を噛むタマキに……カゲミツはタマキの体の中に火が点いたままだということを思い知らされた。

「タマキ……」

思わず声をかけるカゲミツに、タマキがハッとしたようにこちらを見る。

「お、俺……」

それから、あわてて下着とズボンを身につけるタマキ。

「俺……ちょっとトイレに……」

俯いたまま、カゲミツの横を通り抜けようとするタマキの腕をカゲミツは強引に掴んだ。

「行かせない」

「カゲミツっ…頼むから…」

懇願するように、腕を捩るタマキ。

「嫌だ……」

腕をつかんだだけでビクンと震える体に、タマキの中に燻る欲望と、それに火を点けたオミの影がちらついてカゲミツはどうしようもない焦りを感じた。

「だって……。タマキは……」

掴んだ手に力を籠める。

「だってタマキは、オミに触れられた感触を反芻しながら、抜きに行くんだろ!」

「ご、ごめ……」

「謝らなくていい! 男なら反応してしまうことは仕方ないと思うから!」

そう言いながら、体を抱きしめる。

「だけど……。いつまでもアイツの感触を残したままにしておくなんて堪えられない。ましてや、タマキの頭ん中にアイツが思い描かれるなんて真っ平だ」

そして、体を抱きかかえるとそのままソファーに移動する。

「え──!?」

「だったら……、そんなの思う前に、俺が……消し去ってやる」

タマキをソファーに横たえると、ズボンと下着を取り除く。

「あっ……」

再びあらわになったタマキの雄。

鎌首はもたげたまま、先走りの露がてらりと光っている。

「や……」

タマキが羞恥に顔を真っ赤にしながら隠そうとするのを、カゲミツは両手で掴んで阻んだ。

そして、顔を近づけると躊躇いもなくタマキのそれを口に含んだ。

「は…あぁ…ん…っ…」

タマキの嬌声が漏れる。

「や……、そんなこと……今まで…」

カゲミツはゆっくりと奥まで含むと、舌と唇で愛撫をする。

タマキが身を捩って悶えた。

口腔内へ自身を咥え込まれ、幹に絡みつく熱くてねっとり蕩けるような舌の感触に翻弄される。

「ああっ…あ…んっん…」

タマキの雄はますます大きさを増していく。

それを感じて、カゲミツが一旦口を外した。

「今まで……した事なかったのにって?」

タマキの反応に満足しながらも、まだまだしたいことをし足りないカゲミツだった。

「タマキの体は、余すところなく愛したいと思ってるよ。……でもいきなりこれはさすがに驚くだろ。……徐々に、いろんなことしていこうと…思ってた……」

そういいながら、タマキの雄をゆっくり扱きあげる。

「んん……っ」

タマキはあまりの快感に腰を揺らした。先走りの蜜が幹を伝っていく。

そしてそれは、ヒクヒクと蠢く後ろの蕾までをも濡らした。

「タマキをいつもこんな風にしたいと思ってた……」

「カ、カゲミツ……」

「だけど、それは他の奴は嫌だ。……俺がしたいんだ。タマキを感じるのも、タマキを感じさせるのも、俺じゃなきゃ嫌なんだ…」

カゲミツは溢れる蜜を舐め取るように口付けしながら、そのまま後ろの蕾へと舌を差し入れた。

「や……ひゃっ…ん……」

襞をこじ開け、中を丹念に舐めまわす。

タマキが堪えきれないように、髪を掻き抱きながら腰を揺らしてくる。

「カゲミツ……、お願いだから……もう………っ…」

顔をあげ、タマキの顔を覗き込むとカゲミツが言った。

「言って……」

「何……?」

「俺が欲しいと……俺だけが欲しいと……言ってくれ」

「カゲミツが……欲しいっ……」

そう言いながら、タマキが手を伸ばしてくる。

「それは……ホントだっ……」

「タマキっ!」

カゲミツは思い切りタマキを抱きしめた。

後はもう……無我夢中で愛し合った。















「こ、こんなところでするなんて……」

「うん……」

「しかし……誰も入ってこないって…??」

「きっと遠慮したんだろうな……」

「○×※▲//////////!!」

「でも、それでもいいや、俺は。……で、オミの感触は払拭できた?」

「×◆▽■/////////!!」

(開き直ったカゲミツは…恐ろしいかも)

そう思わずにはいられないタマキだった……。

でも…。

さっきは、あんなにオミに翻弄されていたのに。

波乱の幕開けを予感したのに。

今ではすっかりそれが収まったのも事実だ。

カゲミツなら……。

あんなトラブル屁とも思わず解決してくれるに違いない──。

そう思えた。


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