Project DC 1
※突っ走り妄想の結末予想なので、頭混乱したくない人は読まない方がよいです。
(DC2パラレル)
「解せねーな」
俺は、任務が終わって疲れた体をぐったりとシートに預けながらつぶやいた。
「なにが?」
ヒカルが聞いてくる。
「カナエ…。なんでまたナイツに戻るようなことに?」
俺が疑問を投げかけると、
「そりゃ、組織につかまったんだからしょうがないだろ?」
ヒカルが呆れたように答える。
「タマキを好きなのに?」
「…好きだからこそ…。あんな目にもう合わせたくないんだろ」
追われた挙句、崖から落ちて…九死に一生を得て。
タマキが記憶を失いこそすれこうやって生きてることを考えたら…確かにそうだけど。
あいつだったら、どんなことがあってもタマキの事を諦めそうにないのに。
そう思ったから二人の幸せを祈った事もあったのに。
あいつに会うのは二度とごめんだと思っても…。
だからこそ思うんだ。
「…いや、なんかまだ裏がありそうな気がする」
「裏ってなんだよ」
「それを調べてみないか?」
「…いいぜ」
ヒカルにけし掛けてみたら、思ったより簡単に乗ってきてくれた。
案外、ヒカルも調べたかったんじゃないかと思う。
タマキの処遇と、上層部の思惑。ひいてはキヨタカの為に。
2010/04/07
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