MEMO
デオドラント
2011/08/15
カゲタマ
「あ、カゲミツの匂い〜」
「え、どんな…汗臭いとか?」
ソファーの隣を通りがかったタマキの一言に、飛び上がるように驚き、それから挙動不審な態度になるカゲミツ。
「違うよ。なんかいい匂い。ほのかに香る爽やかな……」
「あ、ああ。そういう匂いか…。ならよかった」
あからさまにほっと安堵の息をつく。
「なに付けてるの?」
「ちょっとグリーン系のやつを……」
「へー。いいな。…こういう匂い俺も好き」
くんくんと鼻を寄せるタマキに、顔を赤らめながらもまんざらでなさそうなカゲミツだった。
オミカゲ
「カゲミツの匂いがする」
肩越しに覗き込みながら、オミが囁く。
「あー。そうか? ……汗臭いかもな。徹夜明けだし」
画面に向かいながら、気にする様子もなく作業に集中するカゲミツ。
「違うよ。カゲミツの体臭。いい匂い。好きだな。…ムラムラしてくる」
ガタン!
「お、俺。シャワールーム行って来る」
ガタッ。バタッ。バタン。
逃げるように用意をすると、バンを飛び出すカゲミツ。
「…………」
オミはため息一つついた。
「…ちぇ。つれないの。……つか、タマキと態度大違いじゃん」
タマキには過敏ににおいの事に反応するくせに、オミにはそうでもなさそうなカゲミツ。
というか無頓着。
しかし、身の危機が迫ると「いい匂い」とか言われても全力でダッシュ。
こないだ椎名さんのところのカゲタマ読んで。
汗のにおいを気にするカゲミツから派生。
とにかく暑いですよね。
今、汗ダラダラ掻きながら、「汗臭いカゲミツのほうがいい匂いにちがいない」とかわけわかんない妄想に取り付かれています。
エ、エアコン入れよう…。
でも、入れないほうが妄想湧く(沸く?)気もする。