MEMO
小ネタ8(冬至ネタ)
2010/12/22
「南瓜のいとこ煮も、小田巻蒸しも、根野菜の煮物も、全部美味しかった。金柑の寒天もすごく合うな」
デザートの寒天を食べながら、タマキがしきりに感心している。
「気に入ってもらえて何より。冬至の七種をふんだんに盛り込んでみました」
「冬至の七種(ななくさ)?」
「そう。太陽の力が一番弱まる日。ゆえにこの日からまた太陽の力が甦ってくると考えて、運がつくように、ん(運)が二つ重なる食べ物を食べて運気を上るように縁起担ぎをするんだ」
「へえ」
「それが冬至の七種で、南瓜(ナンキン)人参(ニンジン)蓮根(レンコン)銀杏(ギンナン)金柑(キンカン) 寒天(カンテン) 饂飩(ウンドン=うどん)なんだってさ」
「すごい。これ全部使ったんだ」
「まあね」
「トキオって、もういつでも嫁に行けるよな」
「行けるかな。……じゃあ、タマキが貰ってくれる?」
「な、なんで俺が!」
「えー。いい案だと思ったのに……」
「………」
「それはそうと、お風呂沸いているよ。今日はそんなわけでゆず湯です。ゆっくり入ってこいよ」
「あ、うん。…ありがとう」
「まあ、今日は一番長い夜なんだからさ。……口説くのはこの後、たっぷり時間掛けさせてもらうからv」
「〜〜〜〜〜〜」
ドタドタ。バタン(バスルームのドアの音)
甘く長い夜は……これから?
(なんとなくDC2最中ネタ)