MEMO
小ネタ6(ホワイトデーのお返しが思いつかない!)
2010/12/20
「何をしたらいいと思う?」
とタマキに聞かれて、ポカンと見上げるヒカル。
カゲミツが買い出しに行ったのを見計らって近づいてきたから、カゲミツ関係だとは思ったが。
「……いや…。普通に『タマキ』でいいんじゃね? それだけで喜びそうなもんだけど」
「それだと単に俺得な気がして……。カゲミツが喜ぶものがいいんだ」
(いや、だから『タマキ』で……と言いかけたが、なんか馬鹿らしくなってきて言うのをやめる。なんか朝からあてられてご馳走様という感じだ)
「無難にキャンディーとかマシュマロは?」
「なんか、あんまり考えてないみたいというか、おざなりというか…そんな気がして」
「じゃあ、口移しとかでやったら。エロくて喜びそう」
からかい半分で言ってみる。
「いや、それに似たような事はもうバレンタインの時にやった」
「〜〜〜〜」(絶句)
「ああっ。マジで思いつかない!」
目の前で、あれこれ考え苦悩するタマキを眺めながら、
(……勝手にやってろ)
とヒカルは思った。