むくり。おはようございます。ナマエです。

今日も一日が始まります。ふぁー…ねむ。
誰得かは知りませんが、今日は朝のちょっとした日常をご紹介しようと思います。なのでこんな口調。

まぁお暇でしたらお付き合い下さいな。








朝の風景









私の起床は空が白む早朝です。兄さんもポケモン達もまだまだ夢の中な時間。
この時間にわたしは好き好んで起床します。朝ごはんの支度だけをやるならもうちょっと寝ていても大丈夫なんだけど、早起きは三文の徳なのです。本当に朝はよく体が動くので、それを無駄にしたくなくて早起きしてます。
多少眠いけど、でも寝起きはいい方だから習慣化さえしてしまえばそんなにつらくはありません。目覚ましは一応かけているんだけど、いつも鳴る前に目が覚めますね。

起きたら寝間着から服に着替え、洗顔と歯磨き。朝の歯磨きは起きぬけ派。
髪の毛も軽く梳かし、家事で邪魔にならないようポニーテールにまとめます。
これで朝の身支度は完了です。起床からここまで10分くらい。

さぁキッチンへ。リビングではまだポケモン達がボールの中で寝ているので、極力音は立てないように。
今日の朝はパンではなくごはんなので、まずお米の用意です。わたしはお米に関しては土鍋クラスタなので、朝に準備するんです。
土鍋はいいですよ〜難しいって言われてるけどちょっとの慣れです慣れ。お米は毎食炊きたてを食べたいし。土鍋は1合2合の少量炊きでも美味しいのがすばらしい。
2合分のお米をとぎ、それと同量ちょっと少なめの水と共に土鍋に入れ、火にかけるまで放置。私たち3人は全員ちょっと固めが好み。
ちなみに、朝食の和食・洋食比率は大体半々です。

お米の用意をした後は、他の料理の材料を切っておいたり、前日から仕込んでおいた煮物に一旦火を通したりといった作業をします。
今日のレシピはごはん、わかめのお味噌汁、豚肉と大根の炒め煮、卯の花、豆とひじきのサラダ。あとは焼き海苔とか漬物とかを適当に。食後のお茶はほうじ茶です。
今日は炒め煮と卯の花なので、今のうちに色々作ります。フライパンでの焼きものとかがある場合は、今作っても冷めちゃうので後回しにするんです。

下準備を終えたら、だいたいいつも残り時間は40分。一旦エプロンを外してフローリングのお掃除をします。
毎日掃除をしているので、掃除機をかけるほどではないのです。クイックルでぱぱっと終わらせます。洗面所とトイレも同様。ぱぱっと。これでだいたい15分。

もう外が明るいので、次は一旦部屋から出てマンションの1階へ。
何かと言うと、これです。新聞。あ、ゴミの日の場合はこのタイミングで出してきちゃいます。
新聞はノボリ兄さんが取ってます。私が来る前は取ってなかったのですが、朝の時間が出来たからということで日刊を取るようになりました。

部屋に戻ったらリビングのカーテンを開けます。今の季節は気候もいいので窓開けて網戸にして、朝のさわやかな風を取り込みます。この瞬間が大好きです。めちゃめちゃ気持ちいいんですよ。

カーテンや窓を開けるとポケモン達が覚醒し出し、起きた子からボールから出てきます。
さぁ今日の一番乗りは誰かしら?


「デラッシャン!」

「おはようシャンデラ。相変わらず早起きね!1番!」


今日の早起き一等賞はシャンデラでした。と、言ってもシャンデラは勝率8割なので、今日"も"と言うほうが適切かな。


「しびるー!」

「シビルドンおはよう。でも残念、2番。」


時間差でシビルドンがボールから出てきました。2番だと言うことを伝えるとちょっと残念そう。
この子は比較的朝は弱いから、今日は頑張ったみたいだ。


「しびび…」

「ふふふ、また明日頑張ってね」


シビルドンに続いてアーケオス、ダストダス、イワパレス、アイアントと、続々と起き出してきました。もう数十分くらいは寝ててもいいんですけどね。
この早起き合戦はなーんの意味もありません。ただいつからか、私がカーテンを開けたのを合図?に、起き出すことが、この子たちの習慣になったのです。可愛い可愛い。
日によってお寝坊さんの子もいたりなんかして。もー本当にみんな可愛いです。

…と、いつもここで和んでしまいそうになるんですが、我慢我慢。心を鬼にして場を離れます。
エプロンを付け直し、朝食の支度を再開します。あと15分で兄さん達の起床時間です。
お米を炊き、野菜を和え、煮物を温め、お皿に盛りつけます。小鉢の類も適当に取り分け、海苔を焼き、味噌汁にも味噌を解き入れて。
瞬く間に料理が一気に出来上がります。ダイニングキッチンには和食のいい香りがたちこめ、私もお腹が空いてきます。

おかずを全てテーブルに並べた頃、タイムアップ。ノボリ兄さんが起きてきます。
今日もシャッキリ。既に着替えも洗顔も終えた様子です。本人曰く朝は弱いらしいんだけど、全然そうは見えない。


「おはよう、ノボリ兄さん。」

「おはようございます、ナマエ。今日は和食ですか」

「そう。卯の花作ってみたのよ。まだまだ試作段階なんだけど」

「具は人参、葱、蒟蒻ですか。入れる具によって合う味付けも変わってきますしね」

「最終的にはもっと具沢山にしたいの。美味しいじゃない?具沢山の卯の花」

「期待しておりますよ」

「がんばりまーす」


ノボリ兄さんは料理をするので、よくこんな風に料理の話をします。
兄さんはビーフストロガノフとか作っちゃう系男子…らしい。中々休みが取れなくて未だ作ってもらったことは無いけれど。そろそろ春の繁忙期も終わりだから、もうちょっとしたら作って貰えるのかな〜と期待してます。だって絶対美味しいもの。
ちなみにわたしはそんな大それた料理は得意じゃないです。私の料理スキルは一人暮らしの自炊で培ったスキルなので。
ノボリ兄さんは逆で、どちらかというと趣味で料理に手を出したらしくオシャレな料理が得意な傾向。
…クダリ兄さん?あー包丁は大丈夫なんだけど…初心者なのにまったく調味料を量らないからアレはダメ。目分量をやっていいのは基本をマスターしてから!

…さて、そのクダリ兄さんが一向に起きて参りません。


「…ノボリ兄さん」

「……じゃんけんです」

「えっ、なにそれひどい!私二日連続でやったじゃない!」

「一昨日は自主的でしたが昨日はじゃんけんによる敗北でしょう。はい、ではじゃーんけーん」

「えー…ぽいっ……ねぇ私三日連続?」

「…負けて負けて負けた先にも何か見えるでしょう。多分」

「そこで見えるのは小憎たらしいクダリ兄さんの寝顔だけよ…はぁ。明日はやらないからね」

「……」

「…やらないからね?に・い・さ・ん?」

「…分かりました、明日はわたくしがやります。ですので今日はお願いいたします」

「…ふぇーい」


…はい。何を決めていたかと言いますと、クダリ兄さんを起こしに行く係です。
わたしとノボリ兄さんのどちらかが、ほぼ毎朝クダリ兄さんを起こしに行きます。そして起こしに行かない方はポケモンフーズの準備をするのが暗黙の了解です。

クダリ兄さんはごく稀に自分から起きるものの、基本的には起きてはきません。
私が住み始めた頃やそれより前は、もっとちゃんと起きていたらしいのですが、曰く「起こしてくれる人がいるのってしあわせだよね〜」。ブン殴ってやろうか。

人を起こす労力っていうのは中々に侮れないものなのです。布団の魔力に取り憑かれた人間をそこから引き離すことの大変さがいかほどか。
偉い人にはそれが分からんのですよ。
最初こそ、四苦八苦し辟易している私を哀れに思い、自分から交代を申し出てくれたノボリ兄さんですが…そしてそれをいえ仕事だからと断っていた私ですが…まぁ今は押し付けあってます。寝汚さが増しているらしい。

と、言うわけで…今日も頑張りましょうか…。
コンコンコン。一応ノックをし、呼びかける。ここで起きてくれたら何の苦労もないんですが、まあ反応なんてありません。入ります。
…幸せそうな顔ですぴすぴ寝てます。容赦なくカーテンを開けて部屋を明るくします。


「んー…むー…」

「クダリ兄さん、朝よ。起きて」

「んー…」

「にーいーさーんー。起きなさい。遅れるわ」

「…あとごふん…」

「駄目よ、朝ごはん食べる時間が無くなるわ。ほら起きて!今日はいい天気よ!」


肩をがくがくと揺さぶる。優しく揺り動かすなんて生易しいものはやるだけ無駄だ。
多少目が開いたが、まだまだ寝てる。とろんとしてやがる。
今度は耳元で大きな声を出して呼びかける。


「お!き!ろ!!
起きなさい!サブウェイマスタークダリ!サブウェイマスターともあろうものがこんな子供みたいに起こされて、恥ずかしいとは思わないの!」

「ん〜?…おもわな〜い」

「思え!」

「やだ〜」

「さっさと起きる!起きて食べて仕事に行く!ノボリ兄さんに迷惑かけない!」

「…ノボリはノボリ〜ぼくはぼく〜かんけいなーい」


…よし、会話が通じるようになってきた。今日は比較的楽だったな。


「あ、そう。じゃ、兄さん。あなたの分の朝ごはん、ノボリ兄さんに食べてもらうわね」

「やだ〜」

「働かないのなら、朝ごはん食べなくてもどうとでもなるじゃない。ちゃんと働くノボリ兄さんにはしっかり食べてもらわないと。おかず移し変えてこなきゃ」

「や〜だ〜!ぼくのごはんはぼくの!」

「…ならさっさと顔を洗ってリビングに行く!いい?あと3分でリビングに来なかったら朝ごはん無しだから」

「…やだ!起きた!ナマエぼくちゃんと起きた!」

「ハイあと2分40秒!」

「かお!」


あーもうスリッパ履かないで…フローリングのワックスが…。…まぁいいか。
あぁ疲れた。毎日これです。本当に疲れる。世のお母様方を心から尊敬する。特に何人も朝の弱い子供がいるご家庭。この調子で何人もとかムリムリ。

さて、クダリ兄さんを起こすという任務を達成したので、リビングに戻ります。
リビングではもう全てのポケモンが起き、朝ごはんを待っていました。ノボリ兄さんはダイニングで新聞を読んでます。
わたしもご飯とお味噌汁をよそい、食卓を完成させます。


「ごはん!間に合った!?」

「はいはい間に合いました。さぁ食べましょう」

「おはようノボリ!ナマエ!」

「おはよう、クダリ兄さん」

「おはようございます。…クダリ、あなたボタン掛け違えてますよ。昨夜からですか?」

「え?あーほんとだ。まぁもうすぐ脱ぐから気にしない!

よし!じゃあみんないい?いただきまーす!」

「「いただきます」」


新調した4人用のダイニングテーブルに、ノボリ兄さんクダリ兄さん、向かいに私が座り、いただきますの合図で食べ始めます。私たちも、ポケモンたちも。
幸せな朝ごはんの時間です。
他愛の無い話をしながらもぐもぐ食べます。二人が美味しそうに食べてくれるのが嬉しいので、朝もちゃんと美味しいものを用意するのがわたしなりの決めごとです。
うん、我ながらうまし。

食べる速度は同じですが、二人のほうがいっぱい食べてくれるのでわたしが一番最初に食べ終わります。
そうしたらお茶の準備です。今日はほうじ茶なので、ちょっと古くなった緑茶の葉をフライパンで軽く炒って、淹れます。とても香ばしいほうじ茶の完成です。
お茶を出す頃、二人が食べ終わります。三人でお茶を飲んで一息ついたら、私は後片付け、クダリ兄さんは身支度、ノボリ兄さんも残りのちょっとした身支度を終わらせ、あとの時間はお茶を飲みながら新聞を読みます。ポケモン達は遊んでます。
全員出してあげられるのは朝だけなので、皆嬉しそうです。今まではリビングにスペースが無かった為に、ごはんもギアステーションであげていたものの、その時も全員一度にということは出来なかったそうなので、顔合わせできるのがより嬉しいんじゃないでしょうか。
兄さん達のポケモンは大きい子が多いからなぁ。

そうこうしているうちに、二人の出勤時間になります。
サブウェイマスターはバトルトレインの運行時間に出勤が準拠されているので、あまり早かったり遅かったりというのはあまりありません。だいたいいつもこの時間です。ずれるのはトラブル時くらいですかね。
通勤手段はアーケオスの出番かと思いきや、ちゃんと歩いて行きます。運動不足防止の為らしいですが、あんな揺れる電車の中でバトルするだけで立派な運動なんじゃないかと日々思います。
まぁそれは口に出さないでおきましょう。歩いたほうがいいに越したことはないので。


「忘れ物は無い?」

「ない!…とおもう!あったら届けて!」

「ハイハイ」

「今日もいつもくらいに帰れるとは思いますが、遅くなりそうでしたら連絡いたします」

「はい、分かりました」

「じゃあいってきます!」

「行ってまいります」

「行ってらっしゃい。今日も頑張ってね、ノボリ兄さん、クダリ兄さん」

「戸締りはしっかりとして下さいね」

「ハイハイ」


靴を履いた二人に鞄を手渡し、いってらっしゃいと見送ったら、怒涛の時間は終わりです。
こちらにお邪魔して約1ヶ月、だいたいこんな感じで毎日を過ごしています。

兄さん達との同居生活は、最初こそ色々戸惑ったりしたものの、今ではすっかり慣れました。
掃除やベッドメイクで部屋にも入るし、下着なんかも普通に一緒に洗っちゃいますね。
まぁ下着に関しては兄さん達がやめろやめろうるさいんだけど…家族だー!って強引に受け入れてきた癖にそんなところは区別させたがる二人の心情はよくわかりません。
でも洗濯は分けない。水が勿体無いし何よりめんどくさいからな。
あ、ここだけの話。兄さん達はそれぞれ黒白のトレードカラーのボクサーを愛用してますよ〜。分かりやすくていいですよね。


さてすいませんが私はこの辺で。この後も掃除の残りの片付けや洗濯などの仕事が残っていますので。

ではまた!








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ヒロインさん、サブマス宅に馴染んでまいりました。


結局、このシスコンはこれ以降しばらくは、シリーズという形で書いていくことにしました。小話形式というか。
サブマスのお兄ちゃんズを中心に、ヒロインをいろんな人と絡ませていきたいなーと思ってます。トウトウとか〜あとサブボスとかが来てもいいですよねえ。好きですサブボスちゃん。

本編の物語構成もあるんですが、書くとしたら小話で満足してからになります。
しかし見事にラブストーリーではないので果たして需要があるのかと…(^-^)まぁ小話もそれは言えるんですが
書きたくなったら書きまーす。


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