(オマケ)
「かげみつ…」
すり、と猫のような仕種で頬をすりつけてくるタマキに、落ち着きかけた鼓動が跳ねる。ああっタマキ、ダメだろこんなトコで、いやでも、お前がイイってんなら…!
「タマキ…!」
勢いづいたカゲミツの耳に飛び込んできたのは、腕の中の、すーすーと健やかな寝息。
「……まじかよ……」
別の意味でまた、涙がでそうになったカゲミツだった。
酔い潰れたタマキを、狼が待つ家に帰す訳にもいかず。苦労して連れてきたワゴンで、いつかのように眠れぬ夜を悶々と明かすのは、また別のおはなし。
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