ピロートークって後戯の一種で、後戯で得られる幸福感って脳内物質セロトニンによるらしいよ、と佐助は政宗の頬を撫でながら云った。 「セロ…?」 「セロトニンね、」 ふぅんと政宗が興味なさそうに云うと佐助も特に気にせず脳内物質には敵わないよねぇだなんて笑ってみせた。 「人間って本当複雑な生き物だよね。」 「なんだよ突然。」 「だって俺政宗のこと大嫌いだったよ、はじめ。」 佐助の言葉に政宗はショックを受けるどころかにやりと笑ってまぁ俺もだけど、と云った。佐助はだよねぇなんて笑って政宗の体を引き寄せた。 「それがね、こんな好きになっちゃうんだもん。困ったもんですよ、まったく。」 「何でだろうな。俺はお前の飄々とした態度が嫌いだった。」 「俺は女王様みたいなところかなぁ。なんでこの人こんななの?って理解出来なくてさ、」 でも、と云って佐助は政宗の太股に手を伸ばしそろりそろりと撫でた。政宗は切ない、か細い声をあげてキッ、と佐助を見た。 「今はどこに触れたら今みたくエロい声聞けるかわかるくらい完璧だからね。」 「っ馬鹿、」 自分だけやらしい声をあげてしまったことが悔しい政宗は油断している佐助にキスをしてみるがそのまま抱きしめられさらに性感帯を撫でられてしまった。いい加減にしろ、と赤くなった顔で云えばごめんごめんとその手を止める。 「まぁ実際のところさ、何がきっかけで嫌いから好きになったのか、とかわかんないこと沢山あるんだけど、俺はさ政宗のこと好きでたまんないんだわ。」 わかる?と聞けば政宗はさらに顔を赤く染める。その顔がかわいくて、佐助はつづけて愛を囁く。 「政宗好きだ。好きになれて良かった。」 「お、お前そんな恥ずかしいこと、」 「いいじゃんたまには。愛してる。」 「も、」 それ以上云ったら俺、幸せで死にそうと政宗が云えば佐助はだらしなく頬を緩め政宗のかわいさに、俺もセロトニンに負けそう、と呟いた。 睦言 佐助とピロートーク。 ▼お付き合いありがとうございました! |