誰か、この状況を説明してくれ。 「あの、」 「なんだよ。」 「本当に一緒に寝るつもり?」 大きめのだぼついたTシャツに、パステルカラーのもこもこのショートパンツ。風呂から上がればそんな伊達が俺のベッドで寝そべっていた。ちなみに俺のベッドはシングルだ。 「だって先生の部屋狭いからもう一台ベッド入れらんねぇだろ。」 「なんでそういう考えに至るわけ?」 もっと普通に、布団敷くとかあるじゃん。って言おうと思ったけど、うちにはお客さん用の布団なんかないし、黙って狭いベッドに乗った。スプリングが二人の体重で音を立てる。 「あん、優しくして!」 「気持ち悪い声出さないで。」 「ちっ」 舌打ちを無視して背中を向ければ、背中に生ぬるい体温が当たる。不快だ。 「暑い、離れて。」 「い、や。」 よりいっそう体を近付けられた俺は、心身ともに疲れを感じながら無理矢理眠りについた。 |